2021年5月6日木曜日

上野の森バレエホリデイ2021




ゴールデンウィークが終わりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。暦通りのご出勤の方は
本日は頭ぼんやり状態でのご勤務であったと察し(私です)休暇中は配信三昧であった方も多くいらっしゃることかと存じます。
私も上野の森バレエホリデイや初台へ出向く予定が急転直下の宣言により中止となり、上野の森は昨年と同様オンラインプログラムのみに変更。
昨年は3週間ぐらい前?に宣言発出により急遽オールオンラインに切り替え、今年こそは東京バレエ団公演や観客を入れてのクロストーク、出店を始め久々の現地企画と
オンライン両方のプログラムを企画されていましたがたった数日前の宣言決定により今年もオールオンラインに。
チケットも売り出しており、間もなくの本番で既に機材搬入も始まっていた頃かもしれず、実行委員の方々や関係者の方々の労苦を思うとやるせません。
それでも昨年に続いての急遽変更にも拘らず自宅で楽しめるプログラム配信には感謝するばかりです。

大盤振る舞いの初台全キャスト配信は現時点で3回全て観ており、(当初は劇場で5回鑑賞予定でしたので)、明後日が大本命の回。
世紀の共演だの奇跡の共演だのあれやこれや3月半ばから1人騒いでおりますが、後者の表現は何処かで聞いた覚えが。
そうでした、シルヴィ・ギエムの『ボレロ』でバレンボイム指揮のシカゴ交響楽団が演奏、東京バレエ団も共演する公演が20年ほど前にあり
公演名称が「奇跡の響演」でございました。そんなわけで、話は繋がりませんがNBS系の話題から。
上野の森バレエホリデイの配信動画をいくつか視聴いたしましたので、手短かな感想を。5月9日まで公開されている予定です。

特に面白かったのはニコライ・フョードロフさんの解説付きの東京バレエ団『ジゼル』今年2月公演の本番やリハーサル約30分編集映像で
振付や役柄を掘り下げての解説で大変分かりやすく、嬉しい学びとなりました。
中でもヒラリオンに潜む身勝手さ(私の表現が良いか否か、捉え違いをしておりましたらすみません)については納得で
ジゼルのことが本当に好きならば、アルブレヒトの正体暴露もジゼルの心臓に支障がない方法で伝えようとしなかった点に疑問を持っておりました。
度を超えた遊び人坊ちゃんなら話は別ですが、ジゼルとの距離感や接し方を考えれば、アルブレヒトのほうがずっと思慮深い方法をとっていたと思うわけです。

またジゼルのヴァリエーションが元々は無く、新たに挿入されたアダンではない曲である点にも触れ、フョードロフさんが仰る通り
別のところから持ってきたとは思えぬほど調和している踊りと見受けます。コンクールでも大人気な『ライモンダ』夢の場と言い
『白鳥の湖』黒鳥(悪戯っ子のほう)と言いあまりにも定着してしまい、 本来原曲には存在していないと思わせないヴァリエーションは諸々あり
『ドン・キホーテ』や『パキータ』『海賊』などはもはや誰が何処を作曲したか把握すら困難ですが改訂者のセンスや観客の慣れの恐ろしさを感じざるを得ません。

https://youtu.be/4g-6g96VWpk


それから神戸に本拠地を置く貞松浜田バレエ団の約3分にまとめられたレパートリー映像も見どころが詰まり、
コンテンポラリーの作品群や実力も高水準と今更ながら驚きを覚えます。
バレエ団のダンサーが出演する外部公演や発表会は幾度と観ているものの、バレエ団としての公演を観たのは『くるみ割り人形』東京公演と
NHKバレエの饗宴『ドン・キホーテ』1幕と森優貴さん振付の『死の島』。レパートリーにあるキリアンやナハリンの作品ももっと観てみたいと興味を持たせる映像です。

https://vimeo.com/537594789


東京シティ・バレエ団の『白鳥の湖』2016年ダイジェストも公演映像、今年7月に公演が予定されています。
オーソドックスながら、チュチュの羽が長めでふわっと靡く光景や オデットが王子に裏切られた悲しみを切々と訴える場にてコール・ドも共に躍動。
終盤には今では『チャイコフスキー パ・ド・ドゥ』のアダージオ曲として定着した音楽に乗せてオデット、王子、白鳥達が決意を新たにし
2人を9の反対の形で取り囲むユニーク且つ壮大な場面も思い出しながら視聴いたしました。
藤田嗣治の美術や東京都交響楽団演奏も話題を呼んだ、2018年の公演を鑑賞しております。

https://vimeo.com/538520420


まだ全ては網羅しておりませんが、クロストークや様々なバレエ映像など充実していますので(Youtubeとvimeoに分けて公開しているもよう)
公開終了までにもういくつか視聴してみようと思っております。

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