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4月28日(日)、新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』を昼夜観て参りました。明日から後半日程が始まります。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/labayadere/
📸ソワレ終演後に米沢唯、渡邊峻郁と指揮のアレクセイ・バクランと🪄#新国バヤ まだまだ続きます✨https://t.co/SK6zpT2lJ1 pic.twitter.com/PUjGGVukPh
— 新国立劇場バレエ団 The National Ballet of Japan (@nntt_ballet) April 28, 2024
バレエ団のインスタグラムより。4人のソロルのリハーサル。
米沢唯さんニキヤ、渡邊峻郁さんソロル、木村優里さんガムザッティ組。
詳細な感想につきましては全日程終えたあとに綴る予定でおり、今回はさらっと参ります。
28日昼は廣川みくりさんがニキヤデビュー。まだ全幕主演は2度目ながら終始度胸のある堂々とした舞台で、
ひたむきにソロルを愛するヒロインとして生き、大きく語りかける役デビューでした。
井澤駿さんは、情感溢れる廣川さんニキヤを大きな器で受け止め優しさで返すソロルで、想像以上にバランスが良きペアに思えた次第。
また2人の女性の板挟み状態がとても似合い笑、しかしカーテンコールは廣川さん直塚さんそれぞれに
ちょこっとハプニングあれど、井澤さんの見守りやリードが実にスマートに映りました。
直塚美穂さんは磐石で高度なテクニックを駆使して行く男前な女王感あるガムザッティ。
ただ決して意地悪で怖いのではなく、パワーと立体感のある踊りであっと唸らせながら誇り高い姿を示す、魅力ある姫でした。
今まで観た直塚さんのクラシックの役では一番好感を持ったかもしれません。
夜の米沢唯さんニキヤは身体から涙が零れてきそうな繊細な踊りが印象深く、静かに哀しみを奏でる姿が
胸に迫る舞姫。心が締め付けられるような奉納も焼き付いております。
渡邊峻郁さんソロルは登場時の厳格で勇猛そうな戦士から任務中の隙にニキヤに恋する青年への瞬時の変貌、
そしてガムザッティにすぐ心変わりしたと見て取れた駄目男への没落まで描写が非常に細かく、
テクニック見せ場もスケール大。2人の間に挟まれ修羅場にて戸惑う場面における、
過剰な表現をせずに静けさの中で感情の揺れ動きがはっきりと見える、自然且つ見せ方を心得た芝居も目を惹きました。
3幕のパ・ド・ドゥは誤魔化しが効かぬクラシックの規範や白い静寂の中で膨らみを帯びていく息呑むドラマ展開に磁力で引き寄せられっぱなしに。
1幕羽根つき鉢巻(世間ではヘアバンドと呼ぶのでしょうか?キャストによっては鉢巻と口にしたくなる笑)と深緑とブーツの戦士衣装はどの版のソロルよりも好きなのですが
目眉がきりっと凛としたお顔立ちな渡邊さんが身に付けたお姿にはたいそう惚れ惚れいたしまして、写実的に描いた肖像画があれば飾りたいくらい。4日昼も楽しみでございます。
ひょっとしたら大僧正よりも威厳がありそうな渡邊拓朗さんのソロルの友人トロラグヴァ(上官にしか見えぬが笑)も要所で目に留まりました。
木村優里さんが前回よりも遥かに高貴で気高い姫君としてガムザッティを造形され、
ただソロルが好きなだけではなく国の繁栄のために覚悟を決めて宴に臨んでいると思わす風格すら漂い、好印象です。
幾何学模様が出来上がるように統制の取れた2幕の婚約式の振付や、影の王国の大掛かり3段ジグザグ坂を下りてくる32人の影たちの幻想美も圧巻で、客席の集中度も強し。
ヴァリエーションでは、張りとポーズの正確さがくっきりと出ていた花形悠月さんが脳裏に刻まれております。
明日からは後半日程、どうぞ足をお運びください。
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ポスターもチラシもプログラムも表紙を飾りました!そしてキングフィッシャービールとマエストロ特製タンドリーチキンサンド、相性抜群です。
私の中ではこれまでの食事系ホワイエフードの中では一番のお気に入りかもしれません。
サンドイッチに挟まれたカレークリーム風ソースがあとをひきまして、味は違えど昨秋の『ドン・キホーテ』名古屋公演にて味わった
喫茶店コンパルの海老フライサンドイッチを思い出します。
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マエストロも訪問。3人分のサイン入りメニューです。
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帆立がゴロゴロ入ったパスタ。白ワインも進みました。
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このあとは新宿バスタへ。いくら作品の余韻に浸っているからといって虎退治と口走ったら
毒蛇混入騒ぎどころではないお仕置きが待っていそうな地域へ向かうため約460キロの移動です。現地では虎は誰よりも強いと言い聞かせましょう。
距離も時代も大きく変わり、古代インドから中世フランスへ大移動。翌日の出来事についてはまた後日紹介して参ります。
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