2025年8月28日木曜日

格式高い黒の饗宴 パークサイドバレエスタジオ 2025サマーパフォーマンス 8月21日(木)(北区)




8月21日(木)、王子駅の北とぴあでパークサイドバレエスタジオサマーパフォーマンス2025を観て参りました。昨年に引き続きの鑑賞です。
https://parksideballet.com/

仕事の都合で第1部の途中からの鑑賞となりましたが、プロ志望な方から大人の生徒さんまで基礎しっかり重視なレッスンを積み重ねていらっしゃると窺え、
どの方も踊りが1つ1つ無駄なく美しい印象。スタジオのホームページから、解剖学も取り入れたレクチャーも豊富に開催していると見受けておりますが
どう動けばどんな見せ方に繋がるか、或いは身体への負担についてもよく仕組みを把握して舞台に臨んでいると想像しております。

ゲストは新国立の渡邊峻郁さん、原健太さん、渡邊拓朗さん。到着後、受付にてチケットを引き取っていたら聴こえてきたのは「海賊』のアダージョ。
ああ、一歩間に合わなかったかと思うも、アダージョ後の拍手の合間にスタッフの方の親切な誘導で客席に入り、ドアに近い後方席にてアリのヴァリエーションから鑑賞です。
いきなり渡邊さんの水色ハーレムパンツ姿アリから鑑賞開始だったわけですが笑、ラピュタのシータと違い視力はさほど良くはない私が後方席から観ていても眼力の強さにまずびっくり。
前方席で観ているであろう友人達が無事でいるか心配になったほどで笑、どれくらいの強度だったかって?「天空の城ラピュタ』にて、
怒り狂うロボットがムスカの要塞の堅固な塔を次々と眼からの光線で斬り裂いていく、あの強度です。
よく分からない方、すみません汗。詳しくは映画をご覧ください。それはそうと、肩の窪みの見せ方や回転しながらの流し目アピールも恐ろしい力の入りようで、
パッションに溶かされて吸い込まれそうになったのは気のせいではないはず。序盤の屈み込みポーズの鋭さや視線の射抜きにも、四川省の山椒以上に痺れました。
それにしても、無謀にも自身をカール・ルイスと思い込んで可能な限り駅構内を全速力で走ってきた (せめてボルト等もう少し最近の選手名を挙げんかいとのご指摘は流します)
日頃典型的運動不足人間である私のずんぐりむっくりした身体も瞬時に冴え渡るような衝動をもたらしてくださいました。
メドーラの生徒さんは紫を重ねたチュチュをとても綺麗に着こなしていて、気品ある姿で端正な踊りにも心癒されました。ギラリとしたアリと対等に組んでいて、頼 もしく映った次第です。

大人の生徒さんのパ・ド・ドゥも2本あり、フロリナ王女と青い鳥に渡邊拓朗さん、タリスマンに原健太さんがご出演。
基礎技術が万全な生徒さん達で、また相手と楽しそうに語らうように踊る姿も目に残っております。
近年、いったい誰が許可した!?と思うような大人の危険なパ・ド・ドゥ大会が乱立していて、
勿論きちんとした団体主催者もいるのでしょうが、相手の身体も関わってくることを踏まえての判断、大事でございます。

第2部は「白鳥の湖』より第3幕で、オディールはジョン・クランコバレエアカデミーに留学中の北見笑菜さん。
昨年個性が強烈過ぎる4人の新国王子求婚者達を相手に堂々と務められたローズアダージョのオーロラ姫を踊られたときは
初々しい可愛らしさが印象にありましたが今回は何とも色っぽく、強くも柔らかなバネから繰り出す踊りの滑らかなこと。
相当訓練を積まれてきた過程が伝わり、伸びやかであっても流されず1つ1つのポーズが美しや。

ジークフリート王子の渡邊さんはご登場から格式ある振る舞いで浮かない顔をしつつも玉座に座ると小さな生徒さん達の踊りをにこやかに見守る優しい王子様。
王妃との登場時から全幕を眺めている気分になったわけですが、1幕2幕が上演はされていなくても
湖畔で出会ったオデットが忘れられないのであろう王子の物憂げな眼差しや寂しさ秘めた様子も醸されていたからでしょう。
オディールとは相思相愛ではなくどちらかといえば敵対関係にあれど、ダイナミックな美を共に追求していく方向性はぴたりと一致していて
品あるゴージャスな舞台を構築なさり、瞬く間にオーラで充満していきました。
空間の軌跡の描き方が大きい王子のヴァリエーションにも見惚れ、またオディールと王子の衣装が何処か似ていて、黒地に大胆な模様が金色で描かれたデザイン。
そこへどう見てもデーモン閣下にしか見えない笑、しかし重厚な存在感で王子への追い詰めも見事な拓朗さんロットバルトが加わると黒い美の饗宴と化していました。
ロンドンから間を空けずに再び兄弟対決が王子駅にて実現です。
王妃は元新国立の横山柊子さんで、ドレス捌きやツンと澄ました横顔、首筋までもが凛とした美しさで惚れ惚れ。
民族舞踊の生徒さん達の踊りも格調高くまとめられていて、堀岡先生のきちんと基礎強化な理念が行き届き、全体を通して観ていて背筋が伸びる舞台でした。

先に到着していた友人からプログラム順序を教えてもらうも、おおよそ計算しても 海賊には間に合わぬか!? ここ最近ロンドン休暇やシヴァ半休等ございましたので、
目当ても目指す駅も「王子」と言わんばかりに過ちおかしてオデットを追いかけるお姿を浮かべながら定時退社後に走りに走り、
南北線と北とぴあが直結している立地とは電車内で初めて知りました。直結とはいえ出口まではなかなかの距離があり自称カール・ルイス、駆け付け鑑賞で
いきなりスタートが渡邊さんのパッション大魔王なアリでございましたが笑、尊い特効薬として味わった次第です。
アダージョは見逃すも、ひとまず路線検索よりも早くに到着してヴァリエーションからは鑑賞できたことについては、自分で自分を褒めたいと思います。





白鳥の湖第3幕の装置を眺めていると、国は違えど新国立劇場バレエ団ロンドン公演鑑賞滞在時に訪れたロンドン塔に重なるところがあり。 7月末のロンドンネタ、7/31東大阪での佐々木美智子バレエ団「ロミオとジュリエット』以降小出し紹介が続いておりますが来月末あたりまとめて紹介する予定でおります。



アーチ型の内部



ステンドグラス



帰りの一杯。ドイツ料理店ではありませんが気分はダンケシェーン。



黒胡麻担々麺。色味も美しい。麺は細麺と縮れ麺から選択でき後者を選択。しっかりコシがあり美味しくいただきました。丼の黒系な彩りも嬉しい。



拡大。ナッツの盛り付けも綺麗です。

2025年8月27日水曜日

堅実な指導の大切さ 徳永由貴バレエスクールおさらい会 8月18日(月)《板橋区》




8月18日(月)、板橋区立文化会館にて徳永由貴パレエスクールおさらい会を観て参りました。
https://yt-balletschool.jp/

発表会は2017年、2024年に足をを運んでおり、通常は2年に1回開催のようですが今年はおさらい会としてヴァリエーションやコンテンポラリー、創作、パ・ド・ドウ中心に開催です。
仕事の都合で第3部の2作品目から鑑賞いたしましたが、生徒さん達のヴァリエーションも何名か目にできたのは嬉しうございました。

過去2回観たときと同様に感じるのは、どの生徒さんもきちんと美しい振る舞い、仕草、立ち姿で爽やかな品があり、
観ていると清涼感溢れるミストシャワーを浴び続けている気分になるほど。
一般のお教室ならば当たり前ですが体型の条件も様々、皆が皆手脚長く細っそりでは決してなく個性豊かな生徒さんたちが集まっていますが、誰もが美しいのです。
コンクールも出場している人もいれば、出場はせずあくまでご自分の好きなペースで習っている生徒さんも多いはずでしょう。
きちんとできるまでは次の段階へ行かない、派手なことはさせない、ポワントも早過ぎるチャレンジはさせない、
それよりも癖がなく正しく品ある美しさを丁寧に踊り、表現できるようにしていく先生の確固たる信念、ご指導が窺え
まだまだ生徒数が少なかった2017年の第2回発表会(徳永先生もアラビアでご出演。清らかな美しさあるアラビアでした)から注目しておりました。

大トリは「くるみ割り人形』よりグラン・パ・ド・ドゥ。ローザンヌで入賞され、今秋からロイヤルバレエスクールに留学される
浜崎ほのさんと、常連ゲストの新国立の渡邊さんが披露されました。まだ新国立入団から1年少々経った頃で今と違い外部へのご出演が少なかった時期から
徳永バレエさんに渡邊さんは出演されていて、喜ばしい限りです。
金平糖と王子ともにスモーキーな銀色で揃えたお衣装がシック且つお洒落で、浜崎さんはどちらかといえば小柄かもしれませんが
そう感じさせぬコントロールカ、安定感ある体幹で大きく大らかに見せ、しかしやり過ぎなことはせずあくまで上品に纏め上げる踊り方も素敵。
渡邊さんのサポートもそれはそれは丁寧で浜崎さんが伸び伸びと踊りやすいよう心砕いての支え姿も美しや。 颯爽とカラっとした雰囲気のパ・ド・ドゥで締め括られました。
留学前の大事な時期の生徒さんの舞台のパートナーを、徳永バレエさんでは昨年にも務められた渡邊さん。
主宰の先生や生徒さんのご家族からの信頼もそれはそれは厚く寄せられているに違いありません。

フィナーレは星条旗よ永遠なれ。到着が間に合わずヴァリエーション等鑑賞叶わなかった生徒さん達が次々と登場してひと踊り披露している姿を目にできて和み、
ノリの良いアメリカンマーチであっても上品な趣は皆さん変わらず。これまた清々しい気分です。
ゲスト男性陣も勿論参加で、終盤の一斉大行進な曲調直前に登場した浜崎さんと渡邊さん。回転対決な振付だったか
王子の衣装云々以前に決して曲のカラーにぴったり合致とは言い難い(失礼笑)渡邊さんが熱血回転でマーチを彩り、
日本の夏がここまで暑くなかった時代に高校野球予選にて野球場での応援曲演奏や
同じスーザの曲なら、ワシントンポストならば定期演奏会で経験ある太古の昔の元吹奏楽部員として誇らしさすら募りました。
ふと思い出したがルグリと輝ける仲間たちのガラだったか、オレリ・デュポンとルグリがスターズアンドストライプスを踊っている写真がバレ工誌に掲載されていて
案外誰でも踊りたがる作品なのだろうかと不思議に眺めていた約30年前のことでございます。

話が逸れました。徳永バレエさんによる事前告知の通り、プログラムは掲示のみで大きな立て看板もなし。
あくまで生徒さん達が主役の晴れ舞台のおさらい会ですから、シンプルなご対応大賛成です。
そして次の発表会も心待ちにしております。徳永先生が振り付けられた、生徒さん達がお揃いのチュチュで大勢出演する
プロコフィエフ交響曲のようなシンフォニックな作品も再び拝見できる日が待ち遠しいばかりです。




帰り、大学の後輩と大山ハッピーロード内のイタリアンのお店へ。そういえば2017年の徳永バレエさん発表会帰りにカウンセラーな友人と来店して以来です。



後輩はパスタセット、私はアルコールセットで乾杯です。上品に盛られた前菜が並びます。



後輩は海老トマトクリームだったか、美味しいと頬張っていました。
私は単品で蟹クリームコロッケを追加。スライスアーモンドが付いていて、カリカリとした食感!



赤ワインも追加注文です。私よりも頻繁に海外へ行っている気がするが、優しい後輩はロンドン話も色々聞いてくれました。
性格良し、華やかで器量良し、バレエは鑑賞も好きである上にレベルは上級者でパドドゥ経験4回あり!
誰もがはっと引き寄せられるほどの羨む美貌と抜群なスタイルの持ち主でありながら、とにかく性格が宜しい。私の劇場友人の間でも大人気です。



楽しい夜を過ごしました、過去にも心潤う出来事詰まっている駅です。さらば大山駅!

2025年8月26日火曜日

珍しいペアゲスト出演 Iwaki Ballet Company&井脇幸江バレエスタジオ合同公演『ドン・キホー テ』 8月17日(日)




8月17日(日)文京シビックホールにてIwaki Ballet Company&井脇幸江バレエスタジオ合同公演『ドン・キホーテ』を観て参りました。
IBC関連の公演は2021年の『トスカ』初演『サタネラ』「Mozartiana」以来の鑑賞です。
『サタネラ」グラン・パ・ド・ドゥにて今回のキトリ役の奥田さんと新国立の渡邊さんが組まれ、艶やかなお姉様と恋に盲目な初心な青年なる構図は今も忘れられずにおります。


キトリ:奥田花純(新国立劇場バレエ団ファーストソリスト)
バジル:井澤駿(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
ドン・キホーテ:梶谷拓郎
サンチョ・パンサ:藤島光太(バレエシャンブルウエスト)
ガマーシュ:梅澤紘貴
ロレンツオ:高橋竜太
エスパーダ:芳賀望
街の踊り子:瓜生遥花(東京バレエ団ファーストアーティスト)
メルセデス:原田舞子(新国立劇場バレエ団ファーストアーティスト)
ジプシーの女:井脇幸江


奥田さんのキトリはふわっと花々が香るような上品な愛らしさと盤石な職人芸が光るテクニック両方を兼備。
実に軽やかで、かといって妖精ではなく活発でチャーミングな女性として芯がしっかりと通った美しい踊りで魅了です。
奥田さんによる古典全幕主演を目にするのは初かもしれず、(全幕物としては11年前に新国立パゴダの王子での主演はあったが)
品格ある舞台姿や周りとコミュニケーション取るときの楽しみぶり、統率力もあって再び主演舞台を初台においても鑑賞できたらと思います。
ABTを思わす薄い朱色の襞状の衣装もたいそうお似合いで、夢の場の淡いピンク色のチュチュでのドルシネアも息を呑む端正な柔らかさ。

井澤さんは想像はしていたが床屋にしてはお洒落なバジルで、お店の待合室には猫脚のソファー、
窓辺にはレースのカーテンが揺らめき金縁の花瓶に薔薇の花が生けられてるであろう内装が目に浮かびました。
ただお茶目な魅力も光り、ロレンツオとの掛け合いのオロオロぶりや、そうかと思えばキトリ友人達との仲をキトリに見せつけるお調子者ぶりも憎めず笑。
テクニックも勢いと安定感ともに万全で、ぐいっと思い切りの良さも爽快。野営地場面では大概ジプシー達が踊る曲でのバジルのパートもあり
キトリを守るための踊り合戦に挑む形で描かれていて、これまた豪快な踊りっぷりで、キトリも隅っこで惚れ直していたとでしょう。
狂言自殺ではちゃっかり大急ぎで倒れ込んでからサンチョに耳打ち、作戦実行と口裏の合わせ方も面白く映りました。
奥田さん井澤さんのペアは外部公演では福岡にて組まれていますが新国立の公演ではそんなにはお目にかかっておらず、(何回か前のアラジン宝石であったかどうか)
しっかり者で美しくも強気なキトリとモテ男な床屋バジルの並びもしっくり。是非また観たいペアです。

IBC公演で馴染み深い東京バレエ団OB達もご活躍で、高橋さんのロレンツォは見かけはそこまでおっかなくなさそうだが怒ると怖い怖い笑。
ただどこかまろやかさもあり、娘の幸せを一番に考えている根は優しいお父さんと推察。
昔何処かの団体で星一徹(お若い世代の方々、ご自身でお調べください)並みのど迫力メイクな亭主関白ロレンツオを観たことがございまして迫力はあったが、
キトリの継父か?血筋違いもあろうか?等と考えが巡ってややこしい事態となり笑、バランスも大事です。
その点、品ある高橋さんロレンツォと奥田さんキトリは納得いく親子ビジュアルでした。

梅澤さんはプロポーション綺麗なガマーシュで、異質ではあっても目で追ってしまう魅力あり。
結婚式ではロレンツォと、特にバジルのヴァリエーションではちょこっと嫉妬や厳しさも光らせながらしかし優しい眼差しで見守る様子も微笑ましいもので
またゴロンとした体型である設定ながら実は高度な身体能力の持ち主であるサンチョの藤島さんとの回転対決も会場を沸かせました。

主宰者・団長の井脇さんはジプシーの女でご登場。東京バレエ団時代キャラクターダンスの名手としても名高かった井脇さんのスペインものは
今観ても肌がざわつくような感覚がもたらされ、吸い寄せるパワーと哀愁の混ざり具合も絶妙でございました。
思い返せば東京バレエ団のブルメイステル版白鳥の湖以前の衣装が、いくら恐らくは昭和の頃からのプロダクションとはいえども
どうしたらこうにも垢抜けないデザインの連なりになるのかと仰天した記憶あり。ロットバルトのアップリケなど名物(迷物?)も語り継がれていましたが、
そんな中で井脇さんスペインの背中の柔らかさや颯爽、洗練された引き締めにどれだけ救われたことか忘れもいたしません。

今回バレエスタジオも合同公演にあたり様々な年代の生徒さん達が登場。とても幼い生徒さんは街の賑わいに親子として登場したり、
子供と大人の生徒さん達それぞれの見せ場を作って溶け込ませたりと工夫も盛りだくさん。
IBCのダンサーの見せ場と上手くバランスを図りながらの演出でした。夢の場は小さなキューピットさん達も可愛く活躍です。

全体通してコンパクトにまとめつつ見応えある仕上がりで、面白い工夫と思わせた演出の1つがバルセロナの街並みから野営地への舞台転換。
当然一瞬では転換できず、しかし休憩入れず観客の集中維持のまま実行するために舞台転換の最中にキトリとバジルのアダージョを追加。
暗闇な雰囲気のため転換にもちょうど良く、キトリとバジルがいよいよ大人ムーディーな空気へとまっしぐらな濃密感も時間軸として描写するうちに
野営地へ到着そして転換終了。とてもスムーズな工夫でした。
結婚式はキトリもバジルも白地に赤や金色が入ったABT風な衣装で、爽やかな華やぎが麗しいばかり。
最後は台の上に2人が乗り、子供達にも囲まれて紙吹雪がたくさん撒かれての楽しいおめでたいお祝いで締め括られました。

カーテンコールはまず代表の井脇さんが登場して中央に立たれ、以降は順々に敬意を払いながら出演者達を呼び寄せて立ち並ぶ光景が壮観。
カラフルな衣装の雲海がよく見渡せ、色鮮やかさを目に焼きつけながらの終演となりました。
ゲスト、IBCダンサー、幅広い年代の生徒さん達それぞれが楽しく活躍できる場面を盛り込んで一体感のある公演で、予想以上に満喫。気持ちよくシビックをあとにいたしました。




文京区のキャラクターです。目がキリッとしています。



終演後はキトリやバジルと同様に酒場へ。しかしスペインから英国へ!?両国の気分で、もしキトリ達が登場したらお馴染みの手拍子を取りながら迎えつつ飲みましょう!!



各劇場での遭遇率が高く、そして英国通なお三方と。うち、お2人は先月末に新国立ロンドン公演へ出向かれ、私もお世話になりました。
事前にパブ文化の魅力については話をお聞かせいただき、さぞ私も好むであろうとは想像しておりましたが期待以上。
とにかくパブでの過ごし方が性に合い、1人でも複数人数でもとでも居心地が良いと思えた次第。
ロンドンにて1人で2度も行ってしまうほど好きになったホルボーン駅近くのシェイクスピアヘッドについても語ってしまった。
アナザースカイに出演時は紹介したいくらい。いや、放送の影響で混み合ったらどうしようか。ご安心を、出演する機会なんて巡ってきません笑笑。
8/23にちょうど千と千尋の神隠しに関連してロンドン特集が放送されていました。



辛口な溶けるチーズ入りチップスを見せてくださった。味わってみるとワイン止まらなくなります。ドンキ並みに盛り上がる酒場であった。


2025年8月24日日曜日

SHIVER紀行・名古屋編 SHIVERバレエコンサート名古屋 8月8日(金)




8月8日(金)、名古屋市にてSHIVERバレエコンサート名古屋を観て参りました。十津川警部並みの全国行脚でございます。
名古屋での鑑賞は、鑑賞前に味噌カツで胃もたれ起こした2007年BALLET NEXTドン・キホーテ、
年齢重ねる度に胃が丈夫になり味噌カツ、チキンカツに加えて滞在3日間で海老フライ7本食べた笑、2023年新国ドン・キホーテ以来です。
https://shiver.jp/shiverballetconcert2025/


福岡編が豚骨ラーメン以上に濃厚こってり文字数になってしまったため、名古屋編は味噌カツなボリューム感にならぬよう、きしめんの如きあっさり感を目指します)

出演は小池ミモザさん(モナコ公国モンテカルロ・バレエ団/プリンシパル)、加瀬栞さん(イングリッシュ・ナショナル・バレエ/リードプリンシパル)、
木村優里さん(新国立劇場バレエ団/プリンシパル)、 水友香里さん(ブルガリア国立スタラザゴラ歌劇場)、 森岡恋さん(谷桃子バレエ団/ソリスト)、
渡邊峻郁さん(新国立劇場バレエ団/プリンシパル)、ロレンツォ・トロセッロさん(イングリッシュ・ナショナル・バレエ/ファーストソリスト)、
二山治雄さん(東京バレエ団/ソリスト)です。

18時からはまず、YBCバレエコンクール名古屋にて上位入賞されたジュニアの方々のエキシビション。
近年は三大バレエのヒロインや海賊が少ない傾向なのか私に馴染みがないだけで
コンクール界隈では有名なのであろう曲も多種あり。これまた学びとなりました。

第1部はThe Class。芸術監督の遠藤さんによる名前と所属の読み上げでダンサー達がご登場。音楽構成や振付は福岡と同じですが出演者が少し変わりましたのでとても新鮮で
7人で行いますから全員が目立ち、順番がすぐ回ってくる光景も観ている分には楽しく観察。女性ダンサー達は髪飾りやヘアスタイルも第2部のガラ作品用に整え、
男性は二山さんはアクティオンヘアバンドを装着なさっていました。
名物!?遠藤さんによる司会進行解説はその場に応じて変わってきますから、仮に47都道府県全てで同じ構成で開催したとしても飽きずに鑑賞できそうです。
何処かの箇所だったか、二山さんが思わず少しつっかえてしまい、「間違えちゃった」と口になさると、
プロのダンサーも人間ですから、うっかり間違えてしまうことも勿論ありますと遠藤さんが優しく解説。

遠藤さんの小話も益々好調で笑、バレエのパの1つであるフォンデュの説明時、チーズフォンデュのフォンデュで溶かす溶けるという意味であるが、
チーズフォンデュって英語とフランス混ざっている、フランス語でチーズはフロマージュですので覚えてくださいと豆知識を。
言われてみればそうです、英仏混合メニュー名が定着しており、フロマージュフォンデュなんてどこの店のメニューにも記載は無いかと思います。
遠藤さんのユーモア発言に対してその都度出演者も楽しい反応を見せていましたが、
福岡と同様にタンクトップのムキムキ姿でやる気満々に燃えていそうな渡邊さんが
特に顔が一気にクシャッと笑みが零れて眉毛がハの字に垂れ下がって笑、その度に癒された私でございます。
男性3名で踊るジャンプは迫力満点で、二山さんの柔軟性に富んだ跳躍に端正なトロセッロさん、形は美しくも内側からも熱く飛翔する渡邊さん、と個性も様々。

プロですから個々の調子に合わせてダンサーによっては場合によっては参加を控える箇所もあり、
ただ少人数ですので遠藤さんにはすぐ分かり、あれ??人数足りないかな??と問いかける場面も笑。小池さんのみ終盤のジャンプはなさらず待機なさっていたの した。
それは福岡でも同様でしたが名古屋で違っていたのは、遠藤さんが人数の件や誰かやっていない人いるかなあ?と問いかけていると
やってない!!と正直に声をあげていた子供の観客がいたこと。勇気ある発言には出演者も笑みを見せて讃えて会場の空気も更に解れ、一番驚いていらした小池さんも
びっくりなさりつつもよく見ている証である反応が返ってきてなんだか嬉しそうな表情。
そして遠藤さんは正直な発言をまずは褒めつつ、プロだから身体の調子に合わせてやらないときもある旨を丁寧に説明なさっていました。
観客も一体になっての公開レッスンだからこその面白さに触れた思いでおります。

休憩挟んでお次はガラのプログラム。森岡さんのアルレキナーダは頬が緩んでしまう愛らしさに蕩け、
しかもどこを切り取っての軸がピタリと定まっていて難しいバランスを行っていると思わせず。
よくよく耳を澄ませると結構悲しい雰囲気の曲ですが(恐らくは映画ミッドナイトスワンの影響もあろう)愛くるしい魅力全開で魅せてくださいました。
水さんのエスメラルダはポーズを取った瞬時にパワー漲る世界へと引き込むオーラやパリッとした部分からのソフトな流れも緩急付けての見せ方にも拍手。
加瀬さんとトロセッロさんのシンデレラは鎌倉に引き続いて2度目。一層スムーズな流れが描き出されて、変形なリフトや
突如振り下ろされる脚線の振付も音楽と調和し、シンプルな衣装であってもじっと見つめてしまうパ・ド・ドゥでした。
小池さんはマイヨー振付のCore Meu。あとのシヴァトークにて、漁へ出る漁師の夫との別れと描いた作品との説明があり
深いブルーを帯びた衣装や海と心を寄せ合うような寂しげな仕草といい、すっと見入る作品でした。
二山さんは逞しい美しさよりも柔らかで何処までも伸びるようなテクニックが光るアクティオン。

木村さんと渡邊さんは福岡に続きジゼル2幕より。まず今回は衣装トラブルもなく一安心笑で(渡邊さんのことです。心配しました笑)
木村さんの儚くもまだあたたかみが残る精霊としてアルブレヒトを助けたい思いで優しく語りかけてくる踊りが目に残りました。
福岡でのシヴァトーク時に渡邊さんが仰っていた、全幕を観ているような気持ちにさせるポイントは何処にあるのだろうかとより注視しておりましたが
周りを歩いたりする細かな部分まで、ウィリー達の列に沿って歩くように戸惑う視線や角度を見せたり
ミルタに追い詰められていく様子も含めてくっきり描画なさる積み重ねがあってこそでしょう。
例え無背景無装置であっても、森の木々や墓地、蝋燭、ウイリー達の隊列が目に見えてくるのです。
ヴァリエーション時の回転の引き伸ばしもぐっと強まっていて、ただ強めるのではなく苦しみ藻掻く感情の延長線に見て取れる造形であったのも好印象。

さてジゼルが終了すると休憩挟まずそのまま遠藤さんが登壇。暫し講話を続けるも今回は福岡と違って早めに切り上げて再び幕開け。シヴァトーク開始です。
早めの開始のため木村さんと渡邊さん以外の方々が既に並んでいて、揃ってお好みでジゼルに関するポーズで静止。
水さんの、ひざまずいて考え込むアルブレヒトの図が凛々しく映えていました笑。
途中からは木村さんと渡邊さんも準備が整ってレッスンウェアに着替えてご登場です。

森岡さんからは福岡でも披露されたポワントケンケン(ジゼルやドルシネアのソロでの見せ場の1つ)を再び踊ってくださり、脚の保ち方など説明。
そのとき二山さんがマイクを持って森岡さんの説明サポートをなさっていましたが、披露時はケンケンの音声を拾うために
脚元にマイクを近づけて付いていく手段で一同大笑い。しかし二山さんは一生懸命です笑。
二山さんの不思議っぷり個性は続き、小池さんのアシストを受けてアクティオンの回転がさっき上手く嵌まらなかったからと再チャレンジ。
何と3回もやりまして汗、遠藤さん小池さんがしっかり仕切りつつ、出演者達で歌いながら、観客には手拍子で音頭を取ってもらいながら3回チャレンジでございました。
出演者達が歌う様子が、マイクが2本しかないため皆で身を寄せ合いながら共用していたためか紅白歌合戦でのフィナーレにて皆で蛍の光を歌う光景を想起させていました笑。

福岡でも観客反応がどよめいた古典とコンテポラリーのパ・ド・ドゥ比較実演説明では、福岡と同じく男性側によるずらしときっかけの極意を渡邊さんが説明しつつ
再び披露された木村さんと渡邊さんのジゼル、 野心的なオーロラ姫のリードを木村さんが説明してややこしく絡むようなパートナーリングを披露されたリトルブライアローズ、
そして名古屋ではネオクラシック作品の例として加瀬さん、トロセッロさんによるシンデレラも加わりました。
遠藤さんの説明と、加瀬さんの解説でウィールドン振付特有のスライディングや大胆なリフトを通常よりもゆったりめのテンポでわかりやすく実演。
音楽無しのため床を擦っていくシューズの音もよく響き、ゆったりテンポですからトロセッロさんのサポート負担もかなりかかっていたかと思われますが
そう思わせぬどころか実演説明を通して観客が喜ぶ様子に優しい笑みを見せて反応していらっしゃいました。
小池さんからはマイヨー作品の特徴の説明があり、基本正面をあまり向かず、常に人物同士会話をしているような、映画を観ているような気持ちになる振付と解説。
ガラ作品を思い出しても、ソロではあっても夫を想いながら心寄せる踊りや仕草がちりばめられていましたから納得。今後マイヨー作品観る上で注目したいポイントです。

最後、観客からの質問としてあがった、舞台に上がる直前に舞台袖ではどんなこと を考えているか過ごしているか。
1人1人順番に聞きましょうと遠藤さん。加瀬さんは感謝を胸に新たにする、トロセッロさんは舞台が終わるのを楽しみにする笑、二山さんはクリスチャンでいらっしゃるためお祈り、
水さん森岡さん木村さんは余 計なことを考えずリラックス、だったか。小池さんは観客との会話を堪能、楽しもうと考える。
「1人」を除いては皆さんら朗らかに笑いも含めたりしながら回答なさっていました。
渡邊さんは「気合を入れています!!!」と公開レッスンやトークで時折見せていたふにゃっとしたハの字眉と垂れ目な笑みは消え去って
出演者中で唯一目眉が逆ハの字と化して時代劇の決めどころ風な表情でのご回答でした。舞台袖待機時から熱そうです笑笑。
フィナーレは福岡と同様ジャンケンでの勝利者から踊り始める皆で踊ろうダイアナとアクティオンのコーダ。 これまた渡邊さんが勝利してトップバッターを務められ、
水さんはブンブンとパワフルに回転したり木村さんが男前なマネージュもなさっていたかと、ジゼル髪型のまま笑。
小池さんが渡邊さんに、二山さんが叫び声あげつつも遠藤さんにリフトされてピルエットサポートまでしてもらい
ガラの中でダイアナとアクティオン両役割務めたダンサーって初めてでは笑。そんなこんな賑やかに終演です。

駆け足で綴ってしまいましたが、記憶違いな箇所ありましら失礼。きっとどなたか 詳細を綴っていらっしゃる方がいるでしょうから探してみてください笑。
初めて鑑賞のシリーズ公演にて横浜バレエフェスティバルに加えてSHIVERも2回鑑賞。鎌倉公演、福岡公演、途中東京に戻ってから名古屋公演と行脚。
西村京太郎トラベルミステリーの十津川警部並みな短期間全国移動を行い、大満喫。とりわけSHIVERの少数精鋭出演者だからこその公開レッスンやシヴァトークはまさかの楽しさそして学びも凝縮でございました。
来年も、横浜バレエフェスティバルならば日程合えば出演者問わず、SHIVERは出演者によっては!?、
舞台袖で気合入れて舞台温度上昇に大貢献なさってい熱くなっていそうなお方が出演ならば笑、観に伺いたいと思っております。
暑さを情熱で吹き飛ばす鎌倉・福岡・名古屋フェスSHIVERバレエルート2025、これにておしまいです。




東京駅出発!この日からは夏休み繁忙期とのことでのぞみは全席指定と当日に知り、昼休みに確認したところ残席はまだ余裕がありそうでホッ。
前日、つまりは福岡から8/7午前中に帰ってきてそのまま午後は出勤したのですが昼頃にある沿線で倒木事故が発生し、
夕方にかけて運休範囲が拡大し当方も帰宅に影響があって名古屋準備意識が全部飛んでしまいました汗。それにしても夕方になってもホームは暑し。



16:00の列車に無事乗車。勿論しらかわんも同行です。
7月最終日に乗車した乗り物と似ているなあと思ったかもしれません。同じ東海道新幹線!同僚がくれた沖縄土産で楽しいおやつ時間。



名古屋駅到着!



鳥羽水族館の看板!メイちゃんキラちゃん、こんにちは。
会場最寄駅金山まではJRなら乗り場もすぐ。どうにか18時少し前に到着しそうです。



ロビーではバレエグッズ多数販売。



無事鑑賞。こちらの会場、ホール名変更前の2007年9月に大きいホールにてBALLET NEXTドン・キホーテ全幕を鑑賞した会場でした。
当時は中京大学の名称が入っていたかと思います。振付は市川透さん、主演は山田繭紀さん山本隆之さん。
森の女王に当時まだ高校生くらいであっただろう現新国立バレエの原田舞子さんが抜擢されていました。



帰りはお楽しみの再訪酒場、ふみ屋。栄駅すぐそば、ドン・キホーテの裏側です。
2023年新国立ドン・キホーテ名古屋公演鑑賞前日に訪れるもその日のお昼遅め時間に巨大なシャチホコ丼(海老フライをシャチホコに模して2本立っているボリューム丼。
味噌カツ、チキンカツも入った揚げ物トリプルビルで美味しく完食)を味わってお腹がなかなか空かず
しかし夜ご飯無しは寂しく、何より店名が心惹かれずにいられませんでしたので軽く一杯利用いたしました。
今回はたっぷり空かせた状態ですので、名古屋グルメしっかり堪能する気満々!



ビールとお通し。このお通しの手作り豆腐は是非味わって欲しいもので、モッツアレラチーズのような不思議な食感。
とにかく味濃いめの料理が多い名古屋ですので嬉しいさっぱりお通しです。お醤油等つけずにまずはいただきます。



来ました、海老フライ!!
2本、立体感あるアートな盛り合わせです。タルタルソ ースもいっぱい付けます。さっくさくでああ美味しい。



続けて手先!カラッと唐揚げにしていて、いわゆる甘辛いタレ三昧なものとは一味違います。
パリッとした香ばしい食感や濃すぎない味付けも丸です。ああ、大好きなダンサーを名古屋で観た後に食べる海老フライと手羽先の美味しさは格別。
この2日前には福岡で拝見して、その後のとんこつラーメンも沁み入る美味しさてございました。



手羽先拡大。カリッとした揚げ上がり、伝わりますでしょうか。
しかし店名が目に留まる度に、この日金山の会場でアルブレヒトを踊られたお方が「気合い」十二分に鉢巻を締めて、
真剣な眼差しで額に汗光らせながら熱い魂込めて手羽先作りに勤しむお姿が目に浮かんでしまい。
似合いそうですよね笑。



中部ミライタワーも熱い。しらかわん、地元のヒーローの熱い魂に誇りを感じているようです。
この辺りの広場はゆったり雰囲気で夜風も気持ち良く、エヴァンゲリオン歌いながら歩き回ってしまった笑。



宿はこちら。カプセルですが、大変サービス充実なお宿です。
恐らくは値段から考えても、これまでの旅鑑賞で最もサービスてんこ盛りなお宿かもしれません。
曜日や季節にもよりますが今回1泊4000円程度で宿泊でき、女性フロアも完備でセキュリティ万全、サービス充実で5杯まで無料のアルコールバー(5杯も飲めば十分だ)、
23:00までならラーメン1杯サービス、大浴場、サウナ、岩盤浴完備、朝食無料、立派な部屋着、タオルも自由に使用可、と値段不相応なくらいにサービス多彩。
日本が頑張りすぎているのかロンドンが高すぎるのか、福岡に続き色々考えさせられた宿泊でございましたました。

今回挑戦してみたかったのがサウナ。別料金ではなく大浴場に込みでした。また元々苦手で何年か前に大浴場横の部屋サウナに入ってみたものの数秒で退室笑。
しかーし、ここ最近新国男性陣のインタビューでしばしばサウナが話題になっていた旨が気になり、せっかくの機会。
浴室にサウナ体験方法も掲示されていたため大浴場と合わせて入ってみました。
結果、ととのいました!には至れず笑笑
熱い暑いだけでなく、浴槽に浸かっているときは気にならぬ、自身が布一枚たりとも一切身に着けていない状態がサウナ室にて腰掛けていると視界に入って気になってしまい汗汗。
テレビがついていたものの、シヴァトーーーク!には及ばすとも面白い対談番組でしたが集中できず。
もしNHK映像の世紀ならばテーマ曲流れたらもう画面から離れられなくなるため1時間じっと視聴するでしょうが(それは危険か)負けず嫌いな性格とは程遠いため、5分で退散です。
サウナ好き発言されている方々はいかにして満喫なさっているのでしょう。掲示通りその後は水風呂にも浸かってみたが、ジゼルではないのに心臓に負担がきそうでああ。
まあ、私のように日頃運動習慣皆無に近い人間には刺激強すぎる整え方法なのでしょう。
5秒で退散です笑。アルコールバー利用に備え、体調崩しても困りますのでほどほどに体験終了。
しかし体験できたのは良かった、そして今回は偶々1人きり利用でしたが例えば大人の男性が複数、
しかも日頃から力強い肉体鍛錬をなさっている方々が入室したお部屋はそれだけでも室温上昇しそうな予感。ましてやパッション溢れるお方ならば笑。
それはそうと、栄駅のドン・キホーテ近くにある、立地も良きお宿です。名古屋へお出かけの折には是非ととのっていらしてくださいませ。



それにしても、鎌倉での横浜バレエフェス、福岡、名古屋と私も移動して駆けて参りました。
初めて鑑賞する公演で勇んで無料メール会員にもなったため全公演同じような席を購入してしまったが、
まさかSHIVERでは公開センターせず。結果として舞台近く席で良かった。シヴァトーーク!!まであるとは予想もせず。



2杯目は、センターレッスンで日本でのウイスキー作りの歴史を描いたマッサンの主題歌が使用曲にありましたからウイスキーをロックでいただきましょう。



ロンドンの文字には今も胸躍ります。



宿近くにて。宿に向かってドン・キホーテ前を通り過ぎていきますが、夜間はキャッチセールスが多く、男性の方はお誘いの声かけがたくさん飛んでくると思います。
私は女性のためか何も声かけられず、シャキシャキ目的地へ。



おはようございます。名古屋の鑑賞とセットにするのは、ジブリパーク! 3回目の訪問です。
写真が大量のためほぼ割愛していきますが、魔女の宅急便に登場するパン屋さんグーチョキパンにてお土産購入ができました。
前回2024年に行ったときにはモナリザが日本で公開されたときの国立西洋美術館前の行列並みの混雑で断念。しかし今回は待機列も殆どなく、すんなり入店。
店名を眺めていると、実はジャンケンがお強いと分かったアルブレヒトを思い出してしまいます。



詰め合わせが3種類の販売でアンバターセットを購入。やはり映画で登場したようなイギリスパンを買ってみたかったのです。
そういえば、ロンドン行ってもイギリスパンは食べなかったかも。
アンバターの瓶とメロンパンも入っていて、結構な重量です。



ハウルの動く城のテーマ曲にのって動くメリーゴーランド。
お馬さんではなく、ジブリ作品のキャラクターや乗り物で揃えています。
アトラクションはラピュタのフラップタターと合わせて2つありますが、千葉県浦安市の夢の国と違ってどちらも毎回空いている気が。皆さん是非乗ってください~。



ほうき



ハウル



しらかわんも満喫!



マスタートトロの相談



そしてこちらも外せません、喫茶店コンパルの海老フライサンド!
2023年新国立ドン・キホーテ名古屋公演時に食べて好物の仲間入りに。翌年の名古屋訪問時(京都での鑑賞の前日に立ち寄った)もいただきました。
サクサクの海老フライが3本!!食欲そそるソースもたっぷり挟まれています。



その後はのんびりと栄駅近くのオアシス21周辺を散策。懐かしい、新国立ドンキ名古屋公演思い出します。
特に2日目、古めプロダクションなのに鮮烈なボリショイ息吹を与えてくださったバジル。
全幕復帰間もないキトリを支え、初役若手友人達をも引っ張ってくださった姿、
そしてちょいとヒヤリな居酒屋テーブル事件も忘れられません。



いつのまにか夜に。船形建築の上の水辺風景も涼しげです。



ナゴヤ!



次々と名古屋名物食が点灯されるときも。エビフライで締め括り。この後はミライタワーすぐそばの栄駅バス乗り場から夜行バスで帰京です。
名古屋駅発の場合、バスの種類によっては駅から更に7分程度移動して乗車する便もあり、
栄駅の場合は駅近で駅地下街入口もすぐそばで便利に感じております。
あっ、今回台湾ラーメンなどが名物の味仙に行けず。次回は参りたいと思っております。さらば名古屋、また会う日まで!!!

2025年8月17日日曜日

SHIVER紀行・福岡編 SHIVERバレエコンサート福岡 8月6日(水)





8月6日(水)、福岡市にてSHIVERバレエコンサート福岡を観て参りました。会場は福岡市民ホール。
今年2月頃に閉館した福岡市民会館のあとを継いで3月末により天神駅に近い立地に開館した新しいホールでの開催です。
福岡県での鑑賞は今年5月以来7回目でございます。
https://shiver.jp/shiverballetconcert2025/


まずは恐らくは前日に同じ会場で開催されていたYBCバレエコンクール上位者たちのエキシビション。18人出演で最近のヴァリエーション選曲潮流も分かってきてなかなか面白く、
近年はオーロラ姫第3幕やオディールが流行らない? 代わりにフローラの目覚め、パキータのマイナーなヴァリエーションの人気が高そうです。

19:00頃からは第1部The Class。プロ出演達によるセンターレッスンの公開です。
司会進行は芸術監督の遠藤康行さん。本来のクラスレッスンはバーとセンター両方あるが今回は時間の関係上センターのみで、振付は予めダンサーに渡している旨を説明後
1人1人名前と所属を読み上げるとダンサーが登場してご挨拶。プログラムにも掲載の通り、本当に6名のみ。 しかし名称に相応しいワールドクラスな方々ですから
それぞれが発するオーラの強いこと。誰一人似たり寄ったりなタイプもおらず個性も多彩です。
出演は小池ミモザさん(モナコ公国モンテカルロ・バレエ団/プリンシパル)、森岡恋さん(谷桃子バレエ団/ソリスト)、佐々木嶺さん(ジョフリー・バレエ団)、
水友香里さん(ブルガリア国立スタラザゴラ歌劇場)、木村優里さん(新国立劇場バレエ団/プリンシパル)、渡邊峻郁さん(新国立劇場バレエ団/プリンシパル)。
通常バレエ団のクラスレッスンは30人以上の構成で行われるのでしょうが今回は6人!
そのため順番は山手線並みにどんどん回ってきて、踊っては捌けて踊っては捌けてと猛スピードでの繰り返しです。
しかも6人の中から更に数名ずつが出て行うため1人1人非常に目立ち、誤魔化し一切できず、基礎の動きがきちんと出来ているかが益々露わになるわけですから
ひょっとしたらガラプログラムよりも緊張を強いられる企画であったかもしれません。
しかしどの方も終始快活にエネルギッシュに披露され、一通り踊り終える度に拍手で讃え合ったり、何か言葉を掛け合っている光景も清々しい。
そしてバレエ初鑑賞者にも理解しやすいよう遠藤さんのそれぞれのパの説明も分かりやすい上に、
ユーモアに富んだ声かけや思わず笑みがこぼれてしまうダンサーの反応とのやりとりも実に楽しく映りました。
恐らくは今回の公演が初対面同士なダンサー達もいらっしゃるでしょうに、もう随分前から
一緒に活動をしていそうなくらいに皆さん打ち解けていてレッスンの順番の出入りも息の合わせ方もとてもスムーズ。
水準も、加えてお人柄もワールドクラスであろうレッスンを尊く眺めつつ肩肘張らずリラックスした状態で満喫できました。

選曲も多彩で、最初は嵐のMONSTER、(帰京後暫くしてから知りました。2010年頃の国内流行曲はもう殆ど把握しておらず。サッカー日韓W杯のあたりで時間止まっております汗)
エヴァンゲリオンの主題歌、中島みゆきさんの麦の唄、マイフェイバリットシングス等。所謂バレ工音楽は無しだったかと思います。
エヴァンゲリオン、お若い世代の方々もご存知でしょうか。主題歌が大変流行り私でも知っているくらいですから
作品もさぞ有名なのでしょうがあらすじ全く分からず。残酷、と入力するとすぐ候補として曲名が表示されるほど。
終演後も脳内を最も旋回していたのはエヴァンゲリオンでした。
女性陣はこの後に踊るガラ作品の髪飾りも着けたままでのレッスンウェア姿も新鮮。皆さんシンプルお洒落なレオタードに巻きスカートやサウナパンツだったか。

男性陣は髪型は多分そのまんま。お2人ともタンクトップで肩や上腕二頭筋をムキムキ覗かせていました。 ただ筋肉の質感の見え方はだいぶ違っていて
佐々木さんは精密ワイルドでくっきり、着こなしもお父様そっくり!
渡邊さんは肩からしなやかで逞しいラインな印象。 福岡まで行って何を観察しとるばいとの指摘は受け流しますが、
つい先日7/31の佐々木美智子バレエ団ロミジュリでマキューシオを踊られた姿を始め、関西四国では何度も拝見している佐々木さんと、
先月末のロンドン公演から福岡に辿り着くまでの10日間で既に4回拝見を始め年間鑑賞回数が
ひょっとしたらここ数年は誰よりも多い舞踊家であろう渡邊さんの共演は大きな楽しみの1つでした。
ですから佐々木バレエのロミジュリ最中もマキューシオが出てくる度に、8/6福岡では宜しくですと心の中で唱え続けていた私でございます。
また遡ればちょうど10年前の8/8、今回の会場市民ホールの前身である福岡市民会館にて田中千賀子バレエ団ドン・キホーテ鑑賞時には
佐々木さんのお父上の佐々木大さんバジルと山本隆之さんエスパーダ、
加えてまだたいそうお若かったであろうご子息佐々木さんにお目にかかっている私としても今回の感慨深さはひとしおでした。
あれから10年。まさか自身の状況がこうも変わっているなんて、山本さんのお次が現れていて、大さんそして佐々木バレエチケット購入時に毎回対応してくださる上に
今回はロンドン豆知識も惜しみなく教えてくださった杉原小麻里先生のご子息との福岡市民会館の後継となるホールでの共演を、
しかも男性出演者は2人のみでの舞台にて巡り会えるとは思いもいたしませんでした。
センター時は所々男性2人のみでの披露場面もあり、ダイナミックなジャンプを並んでなさっている光景にじんわり胸熱くならずにいられず。
共通項は佐々木さんのお母様と渡邊さんが時代は違えど同じモナコのバレエ学校に留学なさっていたことでしょうか。
世代も生まれ育った環境も全く違うでしょうに、睦まじく跳んでいらっしゃるお2人のご様子は今も目に残り続けております。

さて休憩挟んで第2部はガラ。森岡さんはサタネラとリセットのウァリエーション計2本でとりわけリゼットでの常にふわふわ軽やかに舞いつつも軸が一ミリもぶれぬ体幹にもびっくり。
水さん佐々木さんのパリの炎はお2人の強靭な身体能力が前面に出て、しかしただ跳んで回ってではなく
目線の交わしやお互いを見守る表情等一緒に作り上げる喜びまでもが伝わってきて好印象。
スカート長め衣装で可愛らしさよりも凛々しさが引き立つ造形で見せる水さんの姿や、茶色ベストな作りの衣装が珍しく映るも、
リフトも楽しそうに大盤石にこなす佐々木さんで、全幕版を観たときを思い出す勇壮なパ・ド・ドゥでした。
小池さんは鎌倉に引き続きマイヨー振付のOpus40。2回目として観ると、この仕草は何だろう、或いは身体の畳み方や次のポーズへの遷移過程もより面白く観察です。
しかもソロで誰もが知っている馴染み深い作品ではなくても、瞬時にマイヨーワールドで満たし惹きつけていく小池さんの手腕にも再度拍手を送りたいばかりです。

木村さん渡邊さんはジゼル2幕より。ああ、この10日前のロンドン公演を思い出しながら感が再び募りました。
前方に着席していたため、立ち位置につく様子のシルエットもよく見えましたがその部分からして静けさある佇まいでございました。
精霊を浮遊させながらも優しく吸い付くようなパートナーリングで倒れ込んでも尚美しい渡邊さん。
全幕観た気分になりながらもロンドン公演とは少し趣が異なっていたのは、お2人特に渡邊さんが福岡ではメイクが気持ち薄めになっていた、
また渡邊さんがロンドンではいかにもお貴族さまな撫で上げキザヘアスタイリングになっていたのが
福岡ではナチュラルになっていた点も起因しているかもしれません。ガラですから1幕は上演されない構成を差し引いても
ロンドン時のような好色皮肉屋な危うい要素はだいぶ控えめになっていた印象を受けました。
タイミングや衣装、状況等同じ作品でも見え方感じ方が毎回違うからこそ何回でも観たくなり、踊り手の表現の奥行きある魅力に触れた思いがいたします。
あっ、アルブレヒト衣装にハプニングがちょこっとありましたが汗、進行には影響なく動じずに(動じられても困るが笑)最後まで踊り終えられてホッ。

休憩挟まずに第3部はアフターザショー。当初はてっきり、皆さん椅子に腰掛けて所謂NBS等も行っているアフタートーク構成かと思いきや全く違う形でのご披露でした。
休憩無しで行うも準備には時間を要するため暫くは幕が下りたまま、遠藤さんが時間稼ぎ漫談で進行。
これがまた世界バレエフェスティバルにおけるファニーガラ前の場繋ぎ挨拶が恒例のNBSも仰天な腕前で、 シヴァでいいとも!或いは、なまシヴァも可能にさせそうなほどに
観客との会話も穏やか且つテンポ良し。タモリさんやさだまさしさんもびっくりでしょう。シヴァ鑑賞経験やバレエ鑑賞経験の有無、
それから質問コーナーも設けると客席から活発に出て楽しいやりとりが溢れ出しました。
振付以外は忘れるのが早いと遠藤さんは仰っていたか笑、受け付けた質問をメモに取り、また質問者に対して必ず共感を示されたり良き気づき質問である旨を伝えていらしたのも好印象。
ご自分から回答できそうなことはその場で回答もなさり、大人バレエ上達のコツだったか、仕草やラインを綺麗に意識、
そしてメイク!表情も決めてアドバイス笑。そうか、メイクも大事なのか!

やがてジゼルのように幕に耳を澄ませながら右往左往なさる遠藤さん、準備完了合図があり再びの幕開きでアフターザショーの始まりです。
幕が開いて目を疑ったのは椅子がなく全員レッスンウェア姿で立ったままであったこと。NBS等のアフタートークを想像していたため、
立ちっぱなしで何が始まるのが最初は首を傾げてばかりいた私です。
しかし質問を投げかけると実演も交えた説明もあったりと適宜動き回りながらのトークが繰り広げられ、立ちっぱなしであった理由に納得。
遠藤さんの時にゆるりと時にビシッと締めてくださるバランスも良く、笑いもたくさん起こりながらも学びもたっぷりなトークでございました。
仕切りは小池さんが手慣れていて、誰かが見本を示すとつい後方に下がりがちな面々をよく見ていて、皆でもっと前に出ましょう、頻繁に声かけ。心強い存在です。

客席から出た質問として私の記憶味で間違いがありましたら失礼、クラスで、トレーニングで気をつけていることについては
森岡さんが身体とテレパシーで会話しているとのご発言に一同賛辞を送り、本日の名言の1つになったかもしれません笑。
どこが痛いか、柔らかくするべきか、身体の声にきちんと耳を傾けているそうです。
佐々木さんはハムが痛まないよう(ハムの発音がバリバリ大阪弁でした!) 過剰にやり過ぎないようにしていると仰っていたかと思います。
渡邊さんは、嶺くんが~とまず佐々木さんのお名前を発していらしたのが私にとって歓喜倍増。それはそうと、
特に股関節の辺りは痛めないよう鍛え過ぎには気をつけていらっしゃるようです。

代謝についても話題になり、佐々木さんは代謝が非常に良く、食べないとすぐ痩せてしまう体質のためとにかくたくさん食べるとのこと。
木村さんは、昔はとても華奢であったことがコンプレックスで色々な、例えば貫禄ある役にも憧れアリスのハートの女王初挑戦時は体重を増やしたくて
1日にお餅を6個食べていたエピソードに出演者の皆さんも観客の方々も衝撃受けて仰け反るようなご反応。結果として怪我に繋がってしまい、
やり過ぎはよくありませんと教訓を伝えてくださいました。
10年以上前から新国立に通っている私から観ても入団から何年かは木村さんは本当に子鹿のように細かったのは事実で、
女王初挑戦時の2022年6月は身体が無理に大きくなってしまった感がありましたが、今は美しく格好良い体型になられていて、一安心でございます。

Vaを(ガラでのパドドゥ含む)踊る上で気をつけていることについては、水さんはラインの見せ方にも気を配り、独りよがりにならずお客様にどう伝わっているかを意識とご回答。
木村さん渡邊さんは全幕を観ている気持ちにさせることを重視。渡邊さんが、本来ならウィリー達が並び、ミルタがいて命令受けたアルブレヒトがいて、と
全幕での光景をどう思い浮かべてながら踊られていたかも語ってくださいました。

特に興味尽きずに見入り、場内からも来であったのは古典とコンテンポラリーパ・ド・ドゥの見比べ。
遠藤さんによる解説、そしてジゼルでのサポート時の注意点や浮遊感を見せるたの少しずらしながらこなしていくリフトテクニック、
きっかけを男性側から作って行く流れを渡邊さんの説明で進行。通常よりもゆっりめのテンポで見せてくださいましたので、
サポート時の渡邊さんへの力の負担は本番以上にあったかと思いますがそれはそは丁寧に示してくださいました。
コンテンポラリーは鎌倉公演にて披露されたリトルブライアローズのパ・ド・ドゥから。木村さんの説明で、古典と違ってオーロラ姫が野心的でリードする側である旨を話し、
その後はご覧になったことがない方からするとさぞ斬新なパワフルお姫様のリードで王子が導かれて、身体をくねらせては回り込んだりと
大胆なパートナーリングを披露。作り上げ方を続けて見比べるのは滅多にない機会。
また木村さん渡邊さんに限らず説明時もですが、適宜他の方が代わってマイクを口元に向けて差し出し、
しかも踊る邪魔にならぬよう配慮しながらサポートされていて、臨機応変な対応力にも拍手でございます。
佐々木さんのご発言の中では、素敵な先輩方を指す言葉としてレジェンドと呼んでいらっしゃり、恐らくは佐々木大さんや山本さんら
7/31佐々木バレエロミジュリの共演者達を思い出しながら仰っていたかと思うと、感激もひとしおです。

男性テクニック解剖なコーナーもあり、佐々木さん渡邊さんがリボルタードを披露。
披露前にどんなテクニックか、バリシニコフによる影響の強さについて遠藤さんによる説明後に渡邊さんがバリシニコフの映像を一時停止しながら研究した旨も説明され、
あの今も色褪せぬ1983年収録のABTドン・キホーテかと想像いたします。
立て続けにトップクラスな男性ダンサーによるお披露目ですから客席が沸かないはずはなく、渡邊さんはフォルムの美も見せながらも滞空も高く、
佐々木さんは矢の如き鋭<柔らか。それぞれの魅力満載なハイテクニックに大拍手でございました。
舞台に出る前のルーティーンについて質問も出て、渡邊さんは楽屋で熱唱しているそうで、最近は藤井風さんだったか。賑やかでしょうねえ笑。


ガラとはいえただパ・ド・ドゥや抜粋の披露ではなくこういった特別共演ワークショップな企画は楽しく何より学びも盛りだくさん。是非継続願いたいと思っております。
それからこの日は木村さんのお誕生日当日。サプライズで遠藤さんの音頭で場内一斉にハッピーバースデーの歌で祝福いたしました。
木村さん曰く、夏休みの生まれで学校でも祝ってもらえず、本当に嬉しいと晴れやかなお顔。
夏休みの生まれで、の辺りでは7/26生まれの渡邊さんも大きく頷き、そして当方も7月の夏休み期間の生まれのため頷き共感しておりました。
(渡邊さんと近いがために近年は友人から忘れられることもしばしば笑。しかし憧れの偉大なお方と節目が近いこと、光栄です)


最後は漢気ジャンケンで勝利者から順番に皆で踊ろうダイアナとアクティオンのコーダ。
勝利者は渡邊さんで、トップバッター任命です。最初からビュンビュンと跳び、しかしこういうときでも品格は失わずシャープで質感もしっかりした空中回転もお手 の物。
そのあとが佐々木さんだったか、猫が飛翔していますかと言いたくなるふわり感、背中の柔らかさと針のような鋭いスピードも十二分。
水さんはフェッテも大安定でくるくる方向転換もしていたか、森岡さんはピケだったか軽々と。
木村さんは遠藤さんから、小池さんは渡邊さんにリフトサポートされながら対角線を突っ切っていたかと記憶です。(名古屋と混在していたらすみません...)
とにもかくにも、公開センターレッスンからガラ、シヴァトーーク!まで、少人数だからこその密度濃い企画公演に大満足でございました。
ああ、東京から早退して午後の飛行機で無事に飛んで足を運べて良かったと今も振り返っております。
何より渡邊さんと佐々木さん(関西圏の先輩方からはりょうちんと呼ばれているらしく嶺ちゃんと勝手に呼んでおりますが
もし直接お目にかかる機会があるならばもっと丁寧に呼ばせていただきます笑)のガッチリ組んでの共演もしうございました。
2015年の福岡市民会館ドンキが既に10年後を予期して何かを呼び寄せていたのかもしれません。

名古屋編へつづく。




ポスター並びます。佐々木さんのお名前が赤文字で水さんと書かれていますが、6名分並ぶと壮観。



10年前。



お昼過ぎたらウキウキ退勤してそのまま羽田空港へ。出勤用鞄に着替えなども全部入りましたため、(皺が目立ちにくい嵩張らない服を選んで入れております)
まさかこれから飛行機で1泊福岡へ向かう客とは思えぬ軽装で行って参ります~。



7回目の福岡旅。6度あることは7度あり、今回も交通トラブル発生。結果として出発30分弱遅れたかと思いますが、世間は夏休み混雑期間で遅延はもう仕方ない。
整備不良もあってならないことですから少々遅れても念入りに。特に地元の方からも福岡空港はフライトスケジュールが過密と聞いており、
福岡旅では遅延前提で往復ともに毎回予定を組んでおります。



楽しいコーヒー時間。



勿論しらかわんも同行です。今度は何処へ行くのかな~、どんなバレエを観るのかなと、
トラベルミステリーの刑事並みに全国あちこちに行く私を不思議がっているでしょうが笑、胸を弾ませている様子です。
黒いカーテンの中をレールに置いたトレイに乗って通過しましたので(つまり保安検査)空飛ぶ乗り物利用であるのは予測しているかもしれません。飛行機国内線は初のしらかわんです。
今年いっぱいはロンドンにてバッキンガム宮殿へ行く道中にレスタースクエアで購入したSの字ユニオンジャックキーを付けて嬉々として行動です。



元リロくんの家こと、マリンワールド海の中道が見えてきました。今年1月に亡くなった雄ラッコのリロくんが暮らしていた水族館です。
天橋立に似た細長く海に面した陸続きの土地で、この景色を眺めるために福岡行きは必ず進行方向右側を選択。
今年5月に利用したときとルートが変わったのか、マリンワールドは見えず代わりにみずほペイペイドームが眼下によく見渡せました。どちらも福岡市らしい景色です!



空港にてあった出迎え看板。食べるもの、既に決めていると笑!



天神地下街でようやくお目にかかれたステンドグラス。美術館のように地下街のあちこちに世界の名画のステンドグラスが飾られていて、
しかしこの作品もあると知ったのは今年5月に帰京してから。新国立のライモンダ、思い出します。ターラーララララ~と序曲が脳内旋回です。
市民ホールへの案内出口のそばにありました。



あちこちに案内看板。漢字こそ違えど、通り名も素敵!



マンホール!舞踊家な柄も入っています。



到着!福岡市民会館閉館後、初めて参りました。福岡空港の新ターミナル開業と同じ、今年3月28日が開場日のはず。天神駅に近い立地になりました。



渡邊さん佐々木さんの共演も楽しみにして参りました。7/31の佐々木美智子バレエ団口ミオとジュリエット公演にて佐々木さんマキューシオが登場するたびに、
8/6は福岡ガラ宜しくですと心の中で挨拶していた私でございます。



しらかわん、火の鳥と撮影。このときに隣(大ホール公演出演)の金子さんはブルー服のパルチザンの一員を踊られていて、
繰り返しにはなるが隣のホールの舞台にお立ちになっているのにああ。
8年半前、リハーサル映像とはいえ私が渡邊さんの心からの虜になるきっかけになった作品ですので、しらかわんもにっこり誇らしげです。



写真の通り、大ホールと中ホール、同時にバレエガラ公演開催。隣ではマチュー・ガニオ、トゥールーズの金子さん、東京バレエ団伝田さんらがご出演。
休憩中、中ホールのロビーにいても大ホールからバヤデールの曲が聴こえました笑。



夜のホール。灯りが美しい。



さて終演後のお楽しみ、福岡ですから豚骨ラーメン!行ってみたかったSHINSHINへ。本店は定休日でしたのでパルコ店を訪問です。
平日17時以降限定スペシャル3点セット1560円が目当てでございます。
何処が半分サイズやねんと思う量の半焼き飯でしたがパラリと美味しく、ラーメンと合わせて完食。
バリカタとの注文に、しらかわんびっくりしています。白河ラーメンはしっかり縮れ麺とあっさり醤油味がベースですから、
細麺のため茹で時間も短い異文化ラーメンに衝撃を受けていそうです。きっと食べたがっています!



ラーメン拡大。クセ抑えめスープで麺に優しく絡み、煮卵は最初からカットしてのってきます。ちょうど良い半熟具合です。
白河市のとら食堂ですと煮卵が別皿でしたが、これはこれで嬉しい。



福岡市内中心部で好きな景色の1つ、中州の夜景。川の灯りが綺麗に連なっています。



お宿はこの建物の中の地下。1階のブリティッシュパブ、モリスヒッポは2023年12月の博多座くるみ割り人形公演鑑賞前に利用、カバさんのマークがチャーミングです。 アンパンマンとばいきんマンも博多弁駆使!



ナインアワーズへ。寝床もシャワー、洗面台もとても清潔で女性用フロアのセキュ リティも万全。歯ブラシ、スリッパ、立派な部屋着にタオル3枚付き。
チェックイン時にお泊りセットな大きなバッグを渡してくださいます。
値段書いてしまいますが、夏休みに平日水曜日に1泊とはいえ2200円は破格です。採算が心配ですが。



おはようございます!目覚め良き朝です。地下鉄中洲川端駅直結ですので天候が分からぬまま駅ホームへ。 空港着いてから、土砂降りと知った朝でございます。



今年10月の新国立の札幌公演シンデレラに行くかどうかまだ不明で
(行ったとしても日曜日公演は観ずに帰京?帰阪?帰愛!?することに。どうやって新千歳空港から帰ろうか。
最終便で羽田まで出て1泊して飛行機で松山か、新幹線で岡山経由して瀬戸内海見ながら行くか、朝一の便で大阪へ出て新幹線移動で岡山経由して行くか、
しかしそうなると帰りに新千歳空港のラーメン道場利用できず。自称バレエ鑑賞版十津川管部、頑張ります そのため福岡空港にてですが、師匠を見習ってソフトクリーム儀式を。



帰りは定刻通り!



さらば福岡、また会う日まで!!!しらかわん、福岡が名残惜しいかな。またバリカタと口にしてみたいねえ。屋台は次の機会に行くばい。



センターレッスンでも使用されていたマイフェイバリットシングスが機内オーディオに収録。繰り返し聴いてしまいました。
東京の代官山チャコットレッスンでの渡邊さんのお歌も思い出します笑。そうだ、 「初台」へ行こう~と思うくらい、本当にお上手なんです。
きっとのど自慢では鐘最高点叩き出せます笑!!
それからGLAYのアルバムも収録されていて、窓側で景色もよく見える席で流れゆく雲を眺めながらーフライト中の鑑賞、大らかな曲調がぴったり合いました。



羽田空港近づいていました。無事着陸し、午後から出勤した管理人です。その日仕事帰りは倒木騒動で一部交通機関が混乱していましたが帰宅。
翌日は新たな旅へ。シヴァ紀行、いよいよフィナーレです。

名古屋編につづく。