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3月27日(日)、大阪国際交流センターにてEtsuko Yamamoto アトリエ公演を観て参りました。
Etsuko.Ballet Schoolさんのブログトップページ。続々更新してくださっています!
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集合写真!
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所謂既存の古典作品は無しで主催者であり座長の山本悦子さんによる振付作品が多くを占め、ユーモアや遊び心にも満ちたお洒落な企画公演でした。
幕開けは複数の団体から出演の生徒さん達による『バレリーナへの第一歩』。オレンジ色の衣装で揃え、溌剌と愛らしい姿で公演の始まりを彩りました。
続く『ブランデンブルク協奏曲+α』では主軸を務めた松田カンナさんのオーラが場を強く照らし、しなやかな四肢を駆使しての華やぐ踊りにうっとり。
松田さんは福岡市での田中千賀子バレエ団公演で何度か鑑賞しておりますが、
新しい作品でも自分のものにして体現していく余裕っぷりや、独り歩きにならず共演者たちを優雅に導く姿にも自然と引き寄せられました。
そして今回最大の魅力の1つがほぼ全作品を山本規子さんによる舞台上でのピアノ演奏で上演。(ブランデンブルク協奏曲+αとじゃじゃ馬ならし以外全て)
通常は大規模な管弦楽団が演奏する曲をピアノ1台で奏でたり、また異なる曲を繋げていたりと
多様なアレンジで会場を包み込み、生の音楽とバレエの融合の醍醐味を伝えてくださいました。
中でも、伊東葉奈さん山本隆之さん佐々木大さんが出演のenvelopでは遂に規子さんのピアノと山本隆之さんの舞台共演が実現し感激もひとしお。
サン=サーンスの白鳥、ラフマニノフの鐘、マーラーのアダージェットを繋げた構成で(確か)、山本さん佐々木さんが音楽に溶け合いながら丹念に踊られ
お2人に支えられた伊東さんが昇華するようなしっとり美しい流れを描き出していらっしゃいました。
伊東さんは昨春吹田市での山本隆之さん版『白鳥の湖』での冒頭からロットバルトと共に登場する、
山本さんの解釈から生まれたオディール役にて圧倒するパワーで場を支配する技術や説得力、オーラに仰天いたしましたが
ゆったりとした曲調の振付でも身体の隅々まで音楽を感じ取りながら誠に大らかで伸びやかな踊りを見せてくださり、魅力が尽きぬダンサーです。
続くapó edóでは『舞踏への勧誘』で石川真理子さん、末原雅広さんが石川さん振付のコンテンポラリーを披露。
石川さんは機械の如きハイスピードで過酷なコンテンポラリーを踊る印象が強烈にありましたが今回はどこか優雅で柔らかな調べを身体で示し、いたく新鮮。
お2人の息もよく合い、指先脚先から音符の粒がコロコロと転がるように機敏で軽やかな呼吸で沸かせてくださいました。
Le Parfumはシャネルとストラヴィンスキーをテーマにした玄玲奈さん振付作品。座長山本悦子さんと青木崇さんが踊られました。
12年前に渋谷のBunkamuraル・シネマにて映画『シャネル&ストラヴィンスキー』を鑑賞し
不評に終わったパリでの『春の祭典』初演で失意の底に落ちたストラヴィンスキーと彼を擁護するシャネルの禁断の関係構築に金槌で打たれたような衝撃を受け
バレエでの描き方に注目いたしましたが、哀切を帯びながらも互いを引き寄せるようなほんのり穏やかな幸も香り、
山本さんから滲む色めきと青木さんの心を深く寄せたサポートの絡みにいたく引き込まれました。
第2部は山本悦子さん振付『じゃじゃ馬ならし』で幕が開き、新国立劇場バレエ団の米沢唯さん、速水渉悟さんがご出演です。
米沢さんは長いチュチュに上はブルー系の柄の衣装を着けて暴れても、四角い装置に大胆に腰掛けても品良く魅惑的。
後半には着替えて白い、ジゼル風な衣装で登場して清楚な空気を纏って変化し、速水さんのリフトで気持ち良さそうに愛嬌を振り撒いて一層可愛らしい姿をお披露目です。
帽子を用いてコートの脱着の振る舞いもさまになっていた速水さんとの駆け引きが鮮烈で
米沢さんの可愛らしさと、無事復活した速水さんコンビが楽しく魅了する作品でした。
速水さんは新国立劇場での公演では怪我による降板が続き、昨年8月の東京都八王子市でのBALLET NOW発表会貝川鐵夫さん版『真夏の夜の夢』以来7ヶ月ぶりの鑑賞。
熱くチャラいディミートリアスで(失礼)、近くにいたお子さんのお客様達と一緒にお腹の底から笑わせていただいた夏の八王子以来、今回待望の復帰姿でございます。
初主役として米沢さんとペアを組まれた『ドン・キホーテ』では米沢先輩と速水後輩な雰囲気でしたが
今回はお転婆な米沢さんをリードし包むような流れも見せ、年上青年にも思わせる場面もありました。
『じゃじゃ馬ならし』と言えば、ボリショイシネマで鑑賞したマイヨー版(この情勢下、今後ボリショイでの上演は可能になる日は来るのか)や
2018年の世界バレエフェスティバルにてシュツットガルト・バレエ団のエリサ・バデネスとダニエル・カマルゴが踊る
ジョン・クランコ版の抜粋しか観ておらず。今回を契機に他の版も観てみたくなりました。
後半はアトリエ〜図鑑〜。プログラムに「遊びから・・・」と記され、もしかしたら即興も含め盛りだくさん。
恥ずかしがったり下手に行うとがた崩れの危険性大ですが、ここは実力は折り紙付きの皆様そして大阪の地域性も!?好影響か
先行き未知数な掛け合いで山本悦子さんのもと次々と得意技の繰り出しや時には山本隆之さんも含む笑、思いも寄らぬずっこけも全てがお洒落な広がりと化していました。
(ちなみに今月2022年4月の新国立劇場カレンダーには王子との結婚式に臨む2019年公演の米沢さんシンデレラが写っていらして
諸事情により毎日穴が空くほど眺めているのだが、山本さんの義理のお姉様も再びの拝見を願っております)
出演者も観客として舞台上の椅子に腰掛け、タンバリンを持つと伊東さんはお得意エスメラルダのヴァリエーションから、末原さんの手に渡るとタランテラ、
そしてタンゴを色気ムンムンに披露なさる山本隆之さんや『風の谷のナウシカ』より風の伝説にのせて飛翔の美を披露された佐々木さん、と見せ場は宝の山状態。
中盤、伊東さんがブンブンとフェッテで盛り上げる箇所もあり、ただのテクニック誇示ではなく周囲のダンサー達が太刀打ちできず仰け反って行く、
されど愉しき雰囲気を作り出しつつ方向を転換させながらのお披露目で、技術を更に人を喜ばせる方向へと引き上げていらっしゃる印象を持たせました。
ある程度の台本は決まっていたとしても生身の人間が舞踊で進行していきますから、その場の状況に即座に応じての演奏が求められる中
個性豊かなダンサーそれぞれのタイミングを見計らいながら曲を奏でていらした規子さんの腕前にもただただ平伏すばかりです。
どういったカラーの作品が登場し進行してしていくか、当初はまさに未知数で楽しみが膨れ上がっておりましたが
公演概要にも記されていた「踊り、音楽、人、共有、才能、ピアノとのクリエーション」の通り
山本悦子さんのセンスがぎゅっと詰め込まれた、生のピアノの音色に包まれながら新しい作品の誕生や
時には出演者の思いがけぬ持ち味にも居合わせるお洒落で楽しい公演でした。ユニークな形のアトリエ公演、またの実現を心待ちにしております。
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お昼前に大阪に到着。そして新大阪駅構内の店舗は何度か利用していながら本店訪問は初、今回ほど相応しい機会はないであろうとねぎ焼きのやまもと十三本店へ。
看板にやまもとの文字が3つ。今回の公演はとにかく山本さん率が高く、お三方ご出演です。
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やまもとさんのビールの泡のふわふわ感やバランスが見事!中ジョッキサイズで粗1つない、ここまでクリーミーな泡はお初かもしれません。
音符も描かれ、ねぎトリオも音楽好きなのでしょう。クリエーションしたがっていそうです笑。
公演と同様、グラスもお箸袋もあちこちやまもとさん尽くしです。
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季節限定の牡蠣ねぎ焼き。牡蠣の大きさに驚き嬉しく旨味も強く、口あんぐり。ごろごろ入っていました。
ねぎ焼きそのものに味は最初から付いていて、醤油ベースでさっぱりと。
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十三の駅前に和菓子屋の名店喜八洲。みたらし団子の匂いに惹かれて1本購入。98円でした。
注文を受けてから焼いてくださり、焼き加減も選択可能。
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みたらし団子。甘さの主張が強くなく、香ばしい味でございました。おすすめでございます。
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ひとまずホテルへ。立地や朝食内容、大浴場で決めましたが偶然にもアトリエ公演の要素と重なりテーマは「遊び」だそうで、カラフルで可愛らしい内装です。
チェックイン時間まで宿泊者サービスのコーヒーをいただき、14時からはお菓子や紅茶も登場。
コーヒーはその都度マシンで挽くもので、濃いめの好みな味。チョコパンラスクやクッキーもあり
静かにのんびりおやつ時間を満喫です。他に柿ピーのようなおつまみ系お菓子や飴もありました。
晴天に恵まれながら観光もせず、飲食三昧な管理人笑。
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コーヒーやお茶パックコーナー前のテーブルにはプロジェクションマッピングが投影。
数えた限り6種類は変化があったかと記憶しており、こちらは神秘的な深海を思わす色彩。
鯉がいるため海ではなさそうだが、昨年大阪でも上演された新国立劇場バレエ団の『竜宮』を思い出すデザインで
絵本でも馴染み深い浦島太郎の話や登場人物の基盤はそのままに、海の生き物達が大団円を繰り広げ、
後半は日本の四季の美を繊細に、そして太郎の望郷の念を表現していく展開も気に入っております。毎夏上演してほしいほど好きな作品です。
太郎は絵本の印象そのものな、着物にしっかり髷姿での登場ですが、うう。太秦撮影所もびっくり級な
第三キャストのサムライ太郎に今夏は会えぬのか。(ここは大阪、次行きます。
尚終演後の席でも話題になりましたが、3年前に大阪フェスティバルホールでの白鳥の湖にて
急遽の代役主演を務められましたのでつい記述を含ませてしまった点、お許しを)
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こちらは花模様。
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終演後は大阪の方々と中華へ。学びと楽しさ一杯な時間をありがとうございました。
どの料理も上品な味付けで箸が進み、覚えておきたいお店に仲間入りです。花型の器に入っているのは海月。
実はこれまで70回は大阪に足を運んでいながら中華を味わったのは3回程度で、2013年だったかKバレエスタジオさんの公演帰りに
大阪駅のグランフロント内の飲茶のお店へ、それから翌年以降に忘年会で2回。
2回目の訪問店における香港レモネードが忘れられず、何が香港であったのかは分からずじまい笑。
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中華に紹興酒は欠かせません。旨味凝縮な海老餃子にさっぱりとしたタレもよく合います。好物の炒飯も。(チコちゃんと話が弾みそうです)
店内は胡弓版と思われる宮崎駿さん作品のテーマ曲が多数流れ、お化粧室の外には大口開けたトトロの置物もありました。宮崎作品、ジブリ作品好きにはたまりません。
加えて、鑑賞中心者あるある⁈妄想ならば踊れる作品多数、同じ作品でも複数の異なる版を踊れる宣言にも同意いただき笑、心強し。
管理人の場合、30作は主演できる気がいたします。作品によっては、男性主役やコール・ドもできます。但し「妄想の範囲内」に限ります。
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籠に春巻き。ありきたり表現ですが、パリパリで具沢山!それから大阪を描いた曲として、
欧陽菲菲が歌う『雨の御堂筋』を知っている旨を申し上げたところ驚かれた次第。御堂筋を通るたびに脳内再生されます。
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品のある餡がかかったイカとセロリ炒め。火の通し加減もちょうど良しです。
同席の方々の中には、存在感の薄い埋没同然な当ブログを昔から読んでくださっている方もいらして励みとなるお言葉もいただきこの度も救われました。
当ブログの印象として何名かの方からもお寄せいただいたご感想の中には
1回観ただけで舞台全体を頭に入れている記憶力をあげてくださる方もいらっしゃるのですが
実のところ記憶力は全く良くありません涙。ど忘れも多々あります。管理人の薄く小さな脳みそであっても記憶を刻んでしまう
上質な舞台を届けてくださる、1人でも多くの方に伝えたいと思わせてくださる舞台関係者の皆様のお力があってこそでございます。
また瞬時の記憶を求められて表現、体現するわけではなく後日ぼーっと自分のペースで書き起こしているだけですので
例えばレッスンにて、1発でアンシェヌマンを覚えてすぐさま披露できる人の方が私からすれば何億倍も頭がええ!と、
特に久々2年ぶりであった点を差し引いても先月の13日、19日に感じ入り、尊敬の対象です。
話が逸れましたが、公演であれ発表会であれ必ずと言って良いほどプログラムの最初には代表者による挨拶文と感謝の言葉が綴られていますが
読むたびに思います。こちらこそ舞台を開催してくださってありがとうございます。
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おはようございます。鶯の鳴き声のBGMが流れる大浴場で寛いだ後、朝はホテル内のレストランで窓辺の席にて太陽の光を浴びながらいただきます。
平日月曜日の朝から極楽極楽。
すぐそばに木津市場があるためお刺身も朝から用意され、好みで海鮮丼や手巻き寿司を作れます。
前世はアザラシと信じておりますので朝から狂喜乱舞。但し盛り付けのセンスの無さは悪しからず。
芸術のセンスは管理人皆無で、絵も音楽も舞踊も全て妹が持っていきました。我が妹、長所無き私に似なくて良かったと常々思います。
幼少期から、私は鑑賞専門が合っているのでしょう。子供の頃を振り返ると、
週1回或いは2回のレッスンの時間よりもバレエの書籍に目を通したり作品史を調べる作業の時間のほうが長かったのは確かです。
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朝食2巡目。写真からは外れてしまいましたが大好物であるトッピングの生クリームも用意され、◯◯Thingsには及ばぬが山盛りお皿に盛っております笑。
お好み焼きはシャキシャキなキャベツたっぷり。
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朝食3巡目(まだ食べるんか)ホテル特製カレー。一見さらりとしていましたがしっかりスパイス濃縮。カレーは各地のホテルでの朝食ブッフェの楽しみの1つです。
カットフルーツとプレーンヨーグルトを合わせて爽やかに。固めのプリンも満足。
朝食で3食分は味わい、夜までお腹が少しも空かず。そりゃそうだ。
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ホテルから最寄りの御堂筋線の駅までは徒歩約30秒。雨ではなく晴れの御堂筋ですがそのまま新大阪へ向かい、帰りの新幹線。
新大阪駅で見つけたやまもとねぎ焼き煎餅と一緒です。前夜の余韻に浸り
西田佐知子さんのコーヒールンバを脳内再生しつつJR東海コーヒーを味わい帰京です。
さらば大阪また会う日まで!!
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