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12月28日(水)、大阪府吹田市にて川上恵子バレエスクール発表会を観て参りました。
2014年から観に行き始めて恐らくは7回目の鑑賞。年末恒例行事でございます。
http://www.kawakami-ballet.com/
今回もバレエ・コンサートから幕物まで盛りだくさんな構成でしたが、まずコンサートで印象に刻まれたのは 板東ゆう子さんと山本隆之さんによるConfidence。
ロミオとジュリエットのバルコニーコンテンポラリー版で佐藤美由紀さんによる振付です。2019年に愛媛県で披露されたときも鑑賞しておりますが
白いシャツや白いワンピースでシンプルな衣装で踊られ、大人な風情もあればふとした瞬間には初心な少年少女に見え、
両側面を見せてくださったのは熟練者なお2人だからこそでしょう。
子供達の作品もどれも可愛らしく、中でもオッフェンバックの『パリの喜び』序曲を使った子猫の踊りはショーダンスのような華やかさに映りました。
第2部は子供の生徒さん達中心の『アラジン』。1時間程度に纏められ、アラジンとジャスミンが試練を乗り越え結ばれるまでを見せ場豊富にして展開されていきました。
まず好感を持ったのはアラジンの描き方。女子生徒さんが務めていたのですが、いかにもやんちゃで無鉄砲な男の子な面を出し過ぎず
あくまで心優しい、ジャスミンにあたたかく気持ちを寄せる品のある少年として描いていたこと。
また格好も白シャツにベスト、白タイツに膝丈パンツで頭はシニヨンのまま。話の展開や行動からしてアラジンに十分見えますから
変にコスプレさせるようなことをせずあくまで生徒さんのナチュラルな美しさが引き出されるような恰好であったのです。
年頃の生徒さんに異なる性別の役を当てるとき細かな配慮が必要と私は経験者(男側をやった立場)として毎度思うわけでございます。
ジャスミンはコバルトブルーのエキゾチックな装いで麗しく、街の人などはバヤデールでも目にしそうな華やぐ東洋風の衣装で
まあこの際インドでもアラビアンナイトでも作品の雰囲気や生徒さん達に似合っていれば(これ大事)宜しいでしょう。
他は宝石始め概ねクラシックな衣装路線でアラジンのお供アブー(猿)も茶色いふわふわなお耳とチュチュ。 色とりどりな世界が広がり、
内田卓さんの奇怪なカラボス風のジャファー、顔を青塗りしたアンドレイ・クードリャさんのジーニーとゲスト陣が強烈個性な役でサポート。
そして閉じ込められたお城に斜め上から射し込む光の美しさも目を惹き、(照明の上質な点についてはガラスの靴でも同様に感嘆)
装置はそう多くはなくてもすっと話の中に引き込まれる効果大でした。
音楽はバロック系もあればディズニーの同名作品の音楽もあったかと思いますが、どれもそれぞれの場面に溶け込んでいた印象です。
第3部は深川秀夫さん振付『ガラスの靴』。『シンデレラ』全編を所々カットしつつ、
時には2つの場面を1曲で見せつつ約1時間の1幕に纏め、シンプルながらお洒落な世界観を満喫いたしました。
序曲が鳴り響く中で幕が開くと寂しそうにするシンデレラと既に仙女の姿もあり清らかなシンデレラを仙女はずっと見守ってきた経緯を示唆する幕開けです。
3役とも女性が演じながら継母と義理の姉妹の描き方も行き届いていると思わせ、時々他の団でも見かける女性同士であると生じる痛々しさ、惨さが控えめであったこと。
余計な身体のぶつけやシンデレラへの辛辣な接し方よりも、3人でガヤガヤと歯切れ良く踊るほうに重きを置いていたと見て取れました。
その代わり3人とも、継母含めて踊る箇所やハードテクニックは多し。されど継母の宅和千恵子さんから覗くすっきりとしたラインや
義理の姉妹の平林万里さん板東さんのすぱすぱっと切れ味鋭い踊りっぷりが痛快でそうこうするうち瞬く間に四季の場に移ったのでした。
春夏秋冬は各々ソロがあり、皆膝丈のふわっとした、切込みがふんだんに入ったデザインで
(深川さんはこの系統のふわふわな切込みデザインがお好みだったのかもしれません。オーロラの結婚やくるみ割り人形でも目にした記憶あり)
ふわりと靡くさまがまさに妖精。コールドの妖精たちも大忙しで、四季の精のソロのたびに斜め2列や全体を見渡す半円形まで隊列を変えて踊る目まぐるしさで
装置が少ない分、踊り手そのものであらゆる場の空気を表出させるのは難しいと思うものの川上バレエの皆さん、お見事でした。
全幕を1時間に纏めますからカットをいかにしていくのか注目しておりましたが、面白かったのは四季の精達のフィナーレのワルツの前半に
シンデレラの出発、後半にはパーティーの客人やシャンデリアの装置も現れてお城の大広間に変化。やがて継母や姉妹、王子の友人も登場し
1曲の中への回収に成功していました。これなら短縮しても違和感なし。
王子の友人も活躍で、シンデレラと王子のパ・ド・ドゥを見届けシンデレラのヴァリエーションの最後にリフトして王子にぱっとアピールしたり
オレンジ大使も不在のため代わりに友人が軽快に踊って場を繋げ頑張る活躍。靴の持ち主探しでも昨今では珍しい東洋への旅も描かれ、
王子と友人の3人で騎乗して駆ける振付で走り回って旅路を行く描写でした。 旅路はスペインとなぜかエチオピアで、但し時短対策のためスペインの曲に両国を盛り込んで終了。
思えばスペインの曲、長めですから2国分含ませても案外丁度良いと思えたものです。
最後も工夫がなされ、シンデレラが靴の持ち主と分かると王子がそっと三角巾を頭から外してあげる仕草を見せ、シンデレラの顔をじっくり確認。
時間の関係上シンデレラは着替えずそのまま結婚式かと思いきや、王子がティアラを、仙女が持ってきたマントを装着させて
マントをくるっと回してシンデレラの身体を包み、戴冠式に臨むかのような風貌に変身し、妖精達や継母や姉妹、スペインやエチオピアの人々も集合して結婚を祝し、幕が下りました。
紫がかった照明や両脇からオーロラのように帯びた光が彩る優美に瞬く星空の効果も絶大で、先述の通り豪華な装置は無くても、
踊り手の存在や照明技術でおとぎ話の夢物語な世界観をお洒落にぐっと後押し。深川さんの美意識に再度参った次第です。
発表会のフィナーレは恒例レハール作曲のメリー・ウィドウのワルツ。川上バレエで聴くと、曲も好印象に変わるものです。
今年の師走も聴けて良かったと安堵すらする、浪速の第九でございます。川上先生は相変わらずの黒いスタイリッシュな服装がお似合いでいらっしゃいました。
2022年の遠征はこれにて終了。年末は大阪に来て、川上バレエで深川作品を観てフィナーレでメリーウィドウのワルツを聴いてからでないと年越しできぬ身体になってしまいました。
来年もまた心待ちにしております。
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初めて梅田スカイビルへ。高所好意症、あべのハルカス屋上ヘリポートにも今秋に行きましたので思ったほどのインパクトは薄めながら、晴天に恵まれ満足!
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ユニークな形のスカイウォーク。
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腰掛け気持ち良い窓辺。伊丹空港に着陸する飛行機もよく見えました。
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千葉県浦安市の夢の国スペースマウンテン彷彿なエスカレーター。
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昼は阪急百貨店13階にある、本店をヴェローナに構えるイタリアンへ。生ハムが華やぐサラダに平日正午前から白ワイン。
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メインはパッパルデッレ備中高原鶏ブランラグーソースヴェネト風(覚えられん笑)
クリームとチーズのバランスが良くしつこすぎず、
ワインが進みました。パスタのもっちり具合やソースのなじみ具合も丸。
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おかわり自由フォカッチャ。ほのかな甘味がある香ばしさです。勿論おかわりいたしました。
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食後はエスプレッソ
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ミッフィーちゃん、お好み焼きやたこ焼き味わう⁈阪急電車。来年は卯年です。
吹田へ向かう電車は乗り換え時、お世話になっている素敵親子なお2人に遭遇。
お嬢様は愛媛で可愛らしいピュアなジゼルヴァリエーションが記憶に新しく、舞台からのみならず直接会っても心に癒しを与えてくださる外見中身ともに魅力溢れる女性で見習いたい。
お母様は私の今年の三大事件の一つでしょう、ズンドコドッスンイン東京を心配し⁈励ましてくださっています笑。
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帰りは梅田のお好み焼き屋さん、ゆかりへ。出身も育ちも住まいも生まれてから変わらず東京な私が
バレエの素敵な縁あって大阪訪問回数は80回は超えたかもしれません。初回のみ、バレエ以外の用事でした。
(高校の修学旅行、道頓堀の川の色に同級生らとびっくりした記憶ございます笑)
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ミックス焼。豚バラ、イカ、むきえび入りです。えびもたくさん入っていて断面から赤色が覗き、嬉しくなります。豚バラのカリッとした焼き加減も好み。
2022年遠征グルメの締め括りに相応しい一品でした。
さらば大阪また来年!そして山本さん、2月は初台でお待ち申し上げます。次こそはと願いも込めて、「生」で乾杯!!
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