2025年8月17日日曜日

SHIVER紀行・福岡編 SHIVERバレエコンサート福岡 8月6日(水)





8月6日(水)、福岡市にてSHIVERバレエコンサート福岡を観て参りました。会場は福岡市民ホール。
今年2月頃に閉館した福岡市民会館のあとを継いで3月末により天神駅に近い立地に開館した新しいホールでの開催です。
福岡県での鑑賞は今年5月以来7回目でございます。
https://shiver.jp/shiverballetconcert2025/


まずは恐らくは前日に同じ会場で開催されていたYBCバレエコンクール上位者たちのエキシビション。18人出演で最近のヴァリエーション選曲潮流も分かってきてなかなか面白く、
近年はオーロラ姫第3幕やオディールが流行らない? 代わりにフローラの目覚め、パキータのマイナーなヴァリエーションの人気が高そうです。

19:00頃からは第1部The Class。プロ出演達によるセンターレッスンの公開です。
司会進行は芸術監督の遠藤康行さん。本来のクラスレッスンはバーとセンター両方あるが今回は時間の関係上センターのみで、振付は予めダンサーに渡している旨を説明後
1人1人名前と所属を読み上げるとダンサーが登場してご挨拶。プログラムにも掲載の通り、本当に6名のみ。 しかし名称に相応しいワールドクラスな方々ですから
それぞれが発するオーラの強いこと。誰一人似たり寄ったりなタイプもおらず個性も多彩です。
出演は小池ミモザさん(モナコ公国モンテカルロ・バレエ団/プリンシパル)、森岡恋さん(谷桃子バレエ団/ソリスト)、佐々木嶺さん(ジョフリー・バレエ団)、
水友香里さん(ブルガリア国立スタラザゴラ歌劇場)、木村優里さん(新国立劇場バレエ団/プリンシパル)、渡邊峻郁さん(新国立劇場バレエ団/プリンシパル)。
通常バレエ団のクラスレッスンは30人以上の構成で行われるのでしょうが今回は6人!
そのため順番は山手線並みにどんどん回ってきて、踊っては捌けて踊っては捌けてと猛スピードでの繰り返しです。
しかも6人の中から更に数名ずつが出て行うため1人1人非常に目立ち、誤魔化し一切できず、基礎の動きがきちんと出来ているかが益々露わになるわけですから
ひょっとしたらガラプログラムよりも緊張を強いられる企画であったかもしれません。
しかしどの方も終始快活にエネルギッシュに披露され、一通り踊り終える度に拍手で讃え合ったり、何か言葉を掛け合っている光景も清々しい。
そしてバレエ初鑑賞者にも理解しやすいよう遠藤さんのそれぞれのパの説明も分かりやすい上に、
ユーモアに富んだ声かけや思わず笑みがこぼれてしまうダンサーの反応とのやりとりも実に楽しく映りました。
恐らくは今回の公演が初対面同士なダンサー達もいらっしゃるでしょうに、もう随分前から
一緒に活動をしていそうなくらいに皆さん打ち解けていてレッスンの順番の出入りも息の合わせ方もとてもスムーズ。
水準も、加えてお人柄もワールドクラスであろうレッスンを尊く眺めつつ肩肘張らずリラックスした状態で満喫できました。

選曲も多彩で、最初は嵐のMONSTER、(帰京後暫くしてから知りました。2010年頃の国内流行曲はもう殆ど把握しておらず。サッカー日韓W杯のあたりで時間止まっております汗)
エヴァンゲリオンの主題歌、中島みゆきさんの麦の唄、マイフェイバリットシングス等。所謂バレ工音楽は無しだったかと思います。
エヴァンゲリオン、お若い世代の方々もご存知でしょうか。主題歌が大変流行り私でも知っているくらいですから
作品もさぞ有名なのでしょうがあらすじ全く分からず。残酷、と入力するとすぐ候補として曲名が表示されるほど。
終演後も脳内を最も旋回していたのはエヴァンゲリオンでした。
女性陣はこの後に踊るガラ作品の髪飾りも着けたままでのレッスンウェア姿も新鮮。皆さんシンプルお洒落なレオタードに巻きスカートやサウナパンツだったか。

男性陣は髪型は多分そのまんま。お2人ともタンクトップで肩や上腕二頭筋をムキムキ覗かせていました。 ただ筋肉の質感の見え方はだいぶ違っていて
佐々木さんは精密ワイルドでくっきり、着こなしもお父様そっくり!
渡邊さんは肩からしなやかで逞しいラインな印象。 福岡まで行って何を観察しとるばいとの指摘は受け流しますが、
つい先日7/31の佐々木美智子バレエ団ロミジュリでマキューシオを踊られた姿を始め、関西四国では何度も拝見している佐々木さんと、
先月末のロンドン公演から福岡に辿り着くまでの10日間で既に4回拝見を始め年間鑑賞回数が
ひょっとしたらここ数年は誰よりも多い舞踊家であろう渡邊さんの共演は大きな楽しみの1つでした。
ですから佐々木バレエのロミジュリ最中もマキューシオが出てくる度に、8/6福岡では宜しくですと心の中で唱え続けていた私でございます。
また遡ればちょうど10年前の8/8、今回の会場市民ホールの前身である福岡市民会館にて田中千賀子バレエ団ドン・キホーテ鑑賞時には
佐々木さんのお父上の佐々木大さんバジルと山本隆之さんエスパーダ、
加えてまだたいそうお若かったであろうご子息佐々木さんにお目にかかっている私としても今回の感慨深さはひとしおでした。
あれから10年。まさか自身の状況がこうも変わっているなんて、山本さんのお次が現れていて、大さんそして佐々木バレエチケット購入時に毎回対応してくださる上に
今回はロンドン豆知識も惜しみなく教えてくださった杉原小麻里先生のご子息との福岡市民会館の後継となるホールでの共演を、
しかも男性出演者は2人のみでの舞台にて巡り会えるとは思いもいたしませんでした。
センター時は所々男性2人のみでの披露場面もあり、ダイナミックなジャンプを並んでなさっている光景にじんわり胸熱くならずにいられず。
共通項は佐々木さんのお母様と渡邊さんが時代は違えど同じモナコのバレエ学校に留学なさっていたことでしょうか。
世代も生まれ育った環境も全く違うでしょうに、睦まじく跳んでいらっしゃるお2人のご様子は今も目に残り続けております。

さて休憩挟んで第2部はガラ。森岡さんはサタネラとリセットのウァリエーション計2本でとりわけリゼットでの常にふわふわ軽やかに舞いつつも軸が一ミリもぶれぬ体幹にもびっくり。
水さん佐々木さんのパリの炎はお2人の強靭な身体能力が前面に出て、しかしただ跳んで回ってではなく
目線の交わしやお互いを見守る表情等一緒に作り上げる喜びまでもが伝わってきて好印象。
スカート長め衣装で可愛らしさよりも凛々しさが引き立つ造形で見せる水さんの姿や、茶色ベストな作りの衣装が珍しく映るも、
リフトも楽しそうに大盤石にこなす佐々木さんで、全幕版を観たときを思い出す勇壮なパ・ド・ドゥでした。
小池さんは鎌倉に引き続きマイヨー振付のOpus40。2回目として観ると、この仕草は何だろう、或いは身体の畳み方や次のポーズへの遷移過程もより面白く観察です。
しかもソロで誰もが知っている馴染み深い作品ではなくても、瞬時にマイヨーワールドで満たし惹きつけていく小池さんの手腕にも再度拍手を送りたいばかりです。

木村さん渡邊さんはジゼル2幕より。ああ、この10日前のロンドン公演を思い出しながら感が再び募りました。
前方に着席していたため、立ち位置につく様子のシルエットもよく見えましたがその部分からして静けさある佇まいでございました。
精霊を浮遊させながらも優しく吸い付くようなパートナーリングで倒れ込んでも尚美しい渡邊さん。
全幕観た気分になりながらもロンドン公演とは少し趣が異なっていたのは、お2人特に渡邊さんが福岡ではメイクが気持ち薄めになっていた、
また渡邊さんがロンドンではいかにもお貴族さまな撫で上げキザヘアスタイリングになっていたのが
福岡ではナチュラルになっていた点も起因しているかもしれません。ガラですから1幕は上演されない構成を差し引いても
ロンドン時のような好色皮肉屋な危うい要素はだいぶ控えめになっていた印象を受けました。
タイミングや衣装、状況等同じ作品でも見え方感じ方が毎回違うからこそ何回でも観たくなり、踊り手の表現の奥行きある魅力に触れた思いがいたします。
あっ、アルブレヒト衣装にハプニングがちょこっとありましたが汗、進行には影響なく動じずに(動じられても困るが笑)最後まで踊り終えられてホッ。

休憩挟まずに第3部はアフターザショー。当初はてっきり、皆さん椅子に腰掛けて所謂NBS等も行っているアフタートーク構成かと思いきや全く違う形でのご披露でした。
休憩無しで行うも準備には時間を要するため暫くは幕が下りたまま、遠藤さんが時間稼ぎ漫談で進行。
これがまた世界バレエフェスティバルにおけるファニーガラ前の場繋ぎ挨拶が恒例のNBSも仰天な腕前で、 シヴァでいいとも!或いは、なまシヴァも可能にさせそうなほどに
観客との会話も穏やか且つテンポ良し。タモリさんやさだまさしさんもびっくりでしょう。シヴァ鑑賞経験やバレエ鑑賞経験の有無、
それから質問コーナーも設けると客席から活発に出て楽しいやりとりが溢れ出しました。
振付以外は忘れるのが早いと遠藤さんは仰っていたか笑、受け付けた質問をメモに取り、また質問者に対して必ず共感を示されたり良き気づき質問である旨を伝えていらしたのも好印象。
ご自分から回答できそうなことはその場で回答もなさり、大人バレエ上達のコツだったか、仕草やラインを綺麗に意識、
そしてメイク!表情も決めてアドバイス笑。そうか、メイクも大事なのか!

やがてジゼルのように幕に耳を澄ませながら右往左往なさる遠藤さん、準備完了合図があり再びの幕開きでアフターザショーの始まりです。
幕が開いて目を疑ったのは椅子がなく全員レッスンウェア姿で立ったままであったこと。NBS等のアフタートークを想像していたため、
立ちっぱなしで何が始まるのが最初は首を傾げてばかりいた私です。
しかし質問を投げかけると実演も交えた説明もあったりと適宜動き回りながらのトークが繰り広げられ、立ちっぱなしであった理由に納得。
遠藤さんの時にゆるりと時にビシッと締めてくださるバランスも良く、笑いもたくさん起こりながらも学びもたっぷりなトークでございました。
仕切りは小池さんが手慣れていて、誰かが見本を示すとつい後方に下がりがちな面々をよく見ていて、皆でもっと前に出ましょう、頻繁に声かけ。心強い存在です。

客席から出た質問として私の記憶味で間違いがありましたら失礼、クラスで、トレーニングで気をつけていることについては
森岡さんが身体とテレパシーで会話しているとのご発言に一同賛辞を送り、本日の名言の1つになったかもしれません笑。
どこが痛いか、柔らかくするべきか、身体の声にきちんと耳を傾けているそうです。
佐々木さんはハムが痛まないよう(ハムの発音がバリバリ大阪弁でした!) 過剰にやり過ぎないようにしていると仰っていたかと思います。
渡邊さんは、嶺くんが~とまず佐々木さんのお名前を発していらしたのが私にとって歓喜倍増。それはそうと、
特に股関節の辺りは痛めないよう鍛え過ぎには気をつけていらっしゃるようです。

代謝についても話題になり、佐々木さんは代謝が非常に良く、食べないとすぐ痩せてしまう体質のためとにかくたくさん食べるとのこと。
木村さんは、昔はとても華奢であったことがコンプレックスで色々な、例えば貫禄ある役にも憧れアリスのハートの女王初挑戦時は体重を増やしたくて
1日にお餅を6個食べていたエピソードに出演者の皆さんも観客の方々も衝撃受けて仰け反るようなご反応。結果として怪我に繋がってしまい、
やり過ぎはよくありませんと教訓を伝えてくださいました。
10年以上前から新国立に通っている私から観ても入団から何年かは木村さんは本当に子鹿のように細かったのは事実で、
女王初挑戦時の2022年6月は身体が無理に大きくなってしまった感がありましたが、今は美しく格好良い体型になられていて、安心でございます。

Vaを(ガラでのパドドゥ含む)踊る上で気をつけていることについては、水さんはラインの見せ方にも気を配り、独りよがりにならずお客様にどう伝わっているかを意識とご回答。
木村さん渡邊さんは全幕を観ている気持ちにさせることを重視。渡邊さんが、本来ならウィリー達が並び、ミルタがいて命令受けたアルブレヒトがいて、と
全幕での光景をどう思い浮かべてながら踊られていたかも語ってくださいました。

特に興味尽きずに見入り、場内からも来であったのは古典とコンテンポラリーパ・ド・ドゥの見比べ。
遠藤さんによる解説、そしてジゼルでのサポート時の注意点や浮遊感を見せるたの少しずらしながらこなしていくリフトテクニック、
きっかけを男性側から作って行く流れを渡邊さんの説明で進行。通常よりもゆっりめのテンポで見せてくださいましたので、
サポート時の渡邊さんへの力の負担は本番以上にあったかと思いますがそれはそは丁寧に示してくださいました。
コンテンポラリーは鎌倉公演にて披露されたリトルブライアローズのパ・ド・ドゥから。木村さんの説明で、古典と違ってオーロラ姫が野心的でリードする側である旨を話し、
その後はご覧になったことがない方からするとさぞ斬新なパワフルお姫様のリードで王子が導かれて、身体をくねらせては回り込んだりと
大胆なパートナーリングを披露。作り上げ方を続けて見比べるのは滅多にない機会。
また木村さん渡邊さんに限らず説明時もですが、適宜他の方が代わってマイクを口元に向けて差し出し、
しかも踊る邪魔にならぬよう配慮しながらサポートされていて、臨機応変な対応力にも拍手でございます。
佐々木さんのご発言の中では、素敵な先輩方を指す言葉としてレジェンドと呼んでいらっしゃり、恐らくは佐々木大さんや山本さんら
7/31佐々木バレエロミジュリの共演者達を思い出しながら仰っていたかと思うと、感激もひとしおです。

男性テクニック解剖なコーナーもあり、佐々木さん渡邊さんがリボルタードを披露。
披露前にどんなテクニックか、バリシニコフによる影響の強さについて遠藤さんによる説明後に渡邊さんがバリシニコフの映像を一時停止しながら研究した旨も説明され、
あの今も色褪せぬ1983年収録のABTドン・キホーテかと想像いたします。
立て続けにトップクラスな男性ダンサーによるお披露目ですから客席が沸かないはずはなく、渡邊さんはフォルムの美も見せながらも滞空も高く、
佐々木さんは矢の如き鋭<柔らか。それぞれの魅力満載なハイテクニックに大拍手でございました。
舞台に出る前のルーティーンについて質問も出て、渡邊さんは楽屋で熱唱しているそうで、最近は藤井風さんだったか。賑やかでしょうねえ笑。


ガラとはいえただパ・ド・ドゥや抜粋の披露ではなくこういった特別共演ワークショップな企画は楽しく何より学びも盛りだくさん。是非継続願いたいと思っております。
それからこの日は木村さんのお誕生日当日。サプライズで遠藤さんの音頭で場内一斉にハッピーバースデーの歌で祝福いたしました。
木村さん曰く、夏休みの生まれで学校でも祝ってもらえず、本当に嬉しいと晴れやかなお顔。
夏休みの生まれで、の辺りでは7/26生まれの渡邊さんも大きく頷き、そして当方も7月の夏休み期間の生まれのため頷き共感しておりました。
(渡邊さんと近いがために近年は友人から忘れられることもしばしば笑。しかし憧れの偉大なお方と節目が近いこと、光栄です)


最後は漢気ジャンケンで勝利者から順番に皆で踊ろうダイアナとアクティオンのコーダ。
勝利者は渡邊さんで、トップバッター任命です。最初からビュンビュンと跳び、しかしこういうときでも品格は失わずシャープで質感もしっかりした空中回転もお手 の物。
そのあとが佐々木さんだったか、猫が飛翔していますかと言いたくなるふわり感、背中の柔らかさと針のような鋭いスピードも十二分。
水さんはフェッテも大安定でくるくる方向転換もしていたか、森岡さんはピケだったか軽々と。
木村さんは遠藤さんから、小池さんは渡邊さんにリフトサポートされながら対角線を突っ切っていたかと記憶です。(名古屋と混在していたらすみません...)
とにもかくにも、公開センターレッスンからガラ、シヴァトーーク!まで、少人数だからこその密度濃い企画公演に大満足でございました。
ああ、東京から早退して午後の飛行機で無事に飛んで足を運べて良かったと今も振り返っております。
何より渡邊さんと佐々木さん(関西圏の先輩方からはりょうちんと呼ばれているらしく嶺ちゃんと勝手に呼んでおりますが
もし直接お目にかかる機会があるならばもっと丁寧に呼ばせていただきます笑)のガッチリ組んでの共演も嬉しうございました。
2015年の福岡市民会館ドンキが既に10年後を予期して何かを呼び寄せていたのかもしれません。

名古屋編へつづく。




ポスター並びます。佐々木さんのお名前が赤文字で水さんと書かれていますが、6名分並ぶと壮観。



10年前。



お昼過ぎたらウキウキ退勤してそのまま羽田空港へ。出勤用鞄に着替えなども全部入りましたため、(皺が目立ちにくい嵩張らない服を選んで入れております)
まさかこれから飛行機で1泊福岡へ向かう客とは思えぬ軽装で行って参ります~。



7回目の福岡旅。6度あることは7度あり、今回も交通トラブル発生。結果として出発30分弱遅れたかと思いますが、世間は夏休み混雑期間で遅延はもう仕方ない。
整備不良もあってならないことですから少々遅れても念入りに。特に地元の方からも福岡空港はフライトスケジュールが過密と聞いており、
福岡旅では遅延前提で往復ともに毎回予定を組んでおります。



楽しいコーヒー時間。



勿論しらかわんも同行です。今度は何処へ行くのかな~、どんなバレエを観るのかなと、
トラベルミステリーの刑事並みに全国あちこちに行く私を不思議がっているでしょうが笑、胸を弾ませている様子です。
黒いカーテンの中をレールに置いたトレイに乗って通過しましたので(つまり保安検査)空飛ぶ乗り物利用であるのは予測しているかもしれません。飛行機国内線は初のしらかわんです。
今年いっぱいはロンドンにてバッキンガム宮殿へ行く道中にレスタースクエアで購入したSの字ユニオンジャックキーを付けて嬉々として行動です。



元リロくんの家こと、マリンワールド海の中道が見えてきました。今年1月に亡くなった雄ラッコのリロくんが暮らしていた水族館です。
天橋立に似た細長く海に面した陸続きの土地で、この景色を眺めるために福岡行きは必ず進行方向右側を選択。
今年5月に利用したときとルートが変わったのか、マリンワールドは見えず代わりにみずほペイペイドームが眼下によく見渡せました。どちらも福岡市らしい景色です!



空港にてあった出迎え看板。食べるもの、既に決めていると笑!



天神地下街でようやくお目にかかれたステンドグラス。美術館のように地下街のあちこちに世界の名画のステンドグラスが飾られていて、
しかしこの作品もあると知ったのは今年5月に帰京してから。新国立のライモンダ、思い出します。ターラーララララ~と序曲が脳内旋回です。
市民ホールへの案内出口のそばにありました。



あちこちに案内看板。漢字こそ違えど、通り名も素敵!



マンホール!舞踊家な柄も入っています。



到着!福岡市民会館閉館後、初めて参りました。福岡空港の新ターミナル開業と同じ、今年3月28日が開場日のはず。天神駅に近い立地になりました。



渡邊さん佐々木さんの共演も楽しみにして参りました。7/31の佐々木美智子バレエ団口ミオとジュリエット公演にて佐々木さんマキューシオが登場するたびに、
8/6は福岡ガラ宜しくですと心の中で挨拶していた私でございます。



しらかわん、火の鳥と撮影。このときに隣(大ホール公演出演)の金子さんはブルー服のパルチザンの一員を踊られていて、
繰り返しにはなるが隣のホールの舞台にお立ちになっているのにああ。
8年半前、リハーサル映像とはいえ私が渡邊さんの心からの虜になるきっかけになった作品ですので、しらかわんもにっこり誇らしげです。



写真の通り、大ホールと中ホール、同時にバレエガラ公演開催。隣ではマチュー・ガニオ、トゥールーズの金子さん、東京バレエ団伝田さんらがご出演。
休憩中、中ホールのロビーにいても大ホールからバヤデールの曲が聴こえました笑。



夜のホール。灯りが美しい。



さて終演後のお楽しみ、福岡ですから豚骨ラーメン!行ってみたかったSHINSHINへ。本店は定休日でしたのでパルコ店を訪問です。
平日17時以降限定スペシャル3点セット1560円が目当てでございます。
何処が半分サイズやねんと思う量の半焼き飯でしたがパラリと美味しく、ラーメンと合わせて完食。
バリカタとの注文に、しらかわんびっくりしています。白河ラーメンはしっかり縮れ麺とあっさり醤油味がベースですから、
細麺のため茹で時間も短い異文化ラーメンに衝撃を受けていそうです。きっと食べたがっています!



ラーメン拡大。クセ抑えめスープで麺に優しく絡み、煮卵は最初からカットしてのってきます。ちょうど良い半熟具合です。
白河市のとら食堂ですと煮卵が別皿でしたが、これはこれで嬉しい。



福岡市内中心部で好きな景色の1つ、中州の夜景。川の灯りが綺麗に連なっています。



お宿はこの建物の中の地下。1階のブリティッシュパブ、モリスヒッポは2023年12月の博多座くるみ割り人形公演鑑賞前に利用、カバさんのマークがチャーミングです。 アンパンマンとばいきんマンも博多弁駆使!



ナインアワーズへ。寝床もシャワー、洗面台もとても清潔で女性用フロアのセキュ リティも万全。歯ブラシ、スリッパ、立派な部屋着にタオル3枚付き。
チェックイン時にお泊りセットな大きなバッグを渡してくださいます。
値段書いてしまいますが、夏休みに平日水曜日に1泊とはいえ2200円は破格です。採算が心配ですが。



おはようございます!目覚め良き朝です。地下鉄中洲川端駅直結ですので天候が分からぬまま駅ホームへ。 空港着いてから、土砂降りと知った朝でございます。



今年10月の新国立の札幌公演シンデレラに行くかどうかまだ不明で
(行ったとしても日曜日公演は観ずに帰京?帰阪?帰愛!?することに。どうやって新千歳空港から帰ろうか。
最終便で羽田まで出て1泊して飛行機で松山か、新幹線で岡山経由して瀬戸内海見ながら行くか、朝一の便で大阪へ出て新幹線移動で岡山経由して行くか、
しかしそうなると帰りに新千歳空港のラーメン道場利用できず。自称バレエ鑑賞版十津川管部、頑張ります そのため福岡空港にてですが、師匠を見習ってソフトクリーム儀式を。



帰りは定刻通り!



さらば福岡、また会う日まで!!!しらかわん、福岡が名残惜しいかな。またバリカタと口にしてみたいねえ。屋台は次の機会に行くばい。



センターレッスンでも使用されていたマイフェイバリットシングスが機内オーディオに収録。繰り返し聴いてしまいました。
東京の代官山チャコットレッスンでの渡邊さんのお歌も思い出します笑。そうだ、 「初台」へ行こう~と思うくらい、本当にお上手なんです。
きっとのど自慢では鐘最高点叩き出せます笑!!
それからGLAYのアルバムも収録されていて、窓側で景色もよく見える席で流れゆく雲を眺めながらーフライト中の鑑賞、大らかな曲調がぴったり合いました。



羽田空港近づいていました。無事着陸し、午後から出勤した管理人です。その日仕事帰りは倒木騒動で一部交通機関が混乱していましたが帰宅。
翌日は新たな旅へ。シヴァ紀行、いよいよフィナーレです。

名古屋編につづく。

2025年8月13日水曜日

いざ鎌倉!横浜バレエフェスティバル2025 8月3日(日)《神奈川県鎌倉市》







8月3日(日)、鎌倉芸術館にて横浜バレエフェスティバル2025を観て参りました。今年は神奈川県民ホールが閉館してしまったため、鎌倉での開催です。
芸術監督を遠藤康行さんが務められ、もう何度も開催されている伝統ガラながら横浜バレエフェスティバル自体は初鑑賞。
毎回アステラスか何かと重なっていて行けず、今回はキャストの面においても楽しみに参りました。
https://shiver.jp/yokohamaballetfes2025/


第1部は冒頭はガラの出演者達全員が代わる代わる登場しては見せ場の一部を披露。
薄明かりの中で踊られていた為、本舞台の第2部、第3部への期待感を膨らませる効果大です。
そのあとだったか(順番や記憶自信なく失礼)、コンクール上位入賞者や有望な若手で組まれたジュンヌ・バレエの皆様が登場。
ヴァリエーション数本と『眠れる森の美女』パ・ド・シスが披露され、特に眠りは癖なく素直な踊りを皆さんなさっていて、今後が楽しみな方々ばかりでした。

第2部第3部はプロによるガラ・コンサート。トップバッターは元アクラム・カーン・カンパニーの高瀬譜希子さん「Last and First Man」より抜粋。
手に長い筒状な手袋を嵌めていらして随分と不思議な印象が前面に出た作品でしたが解説によれば英国の哲学者で作家のステーブルトンによるSF小説が原作とのこと。
壮大な大地を思わす映像を用いたりと演出も工夫され、また小柄ながらそれらに負けぬ身体能力で魅せて行く高瀬さんのセンスにも見入りました。

「サタネラ」のヴァリエーションは7月の新国立劇場バレエ・アステラス2025で
同作品のグラン・パ・ド・ドゥを踊られたドレスデン国立歌劇場ゼンパー・オーパー・バレエの中島耀さん。
顔立ちも衣装も踊りも麗しさ一杯で、コンクールど定番のヴァリエーションをそれはそれは悪戯っぽい表情や華やぎを添えて披露してくださいました。

クリストファー・ウィールドン振付『シンデレラ』よりパ・ド・ドゥはイングリッシュ・ナショナル・バレエの加瀬栞さんとロレンツオ・ロセッロさん。
流れ行くようなパートナーリングでスライディングや大なリフトも万全。
しかも音楽と優雅に溶け合うような踊りで満たし、決して華やかな衣装ではなくても2人の呼吸の合い方に満足度大です。

「リトルブライアーローズ』よりパ・ド・ドゥは新国立劇場バレエ団の木村優里さん渡邊峻郁さん。2021年に日本バレエ協会公演にて全1幕版を初演。
以後他のダンサーも踊ってはいらっしゃいますが木村さん渡邊さんは今回2021年以来久々のお披露目です。
音楽は前半は2幕オーロラ姫の曲、後半はローズ・アダージョの曲使用の構成でとりわけ後半の完成度の高いこと。
デジレ王子がゴロゴロと床を寝そべり回転しながら登場し久々に観ると何と複雑なパートナーリングの宝庫でしょう。
しかも抜粋で久々上演で、先月まではロンドンでジゼル主演、つい前日までは国際バレエアカデミアのシェヘラザードに2日間出演なさった直後であっても
瞬時にオーロラと王子が織りなす不思議な世界へといざなってくださいました。
しかも疾走感も抜群、よほどの信頼感や盤石な技術が備わっていないと不可能な振付満載でしょうにどうやったらあんなに完成度高い舞台に仕上げられるのか、頭が下がり続けました。
ローズアダージョの曲は本来大人数の貴族や国王夫妻、4人の王子、オーロラの友人達や宮殿美術装置に囲まれてオーロラが踊る世にも華々しいバレエ場面でありながら
たった2人で、しかも初見者には摩訶不思議な衣装であっても笑、壮大な音楽に負けぬどころか超越するほどに世界観を踊りで表現していく技量にあっぱれです!
快活なオーロラがメキメキと王子に恋してリードし、王子はそんなじっとしていられないオーロラをガッチリ受け止めて一段と2人の情感が沸き上がる光景の迫力よ。
衣装はオーロラ姫はテカテカのかぼちゃパンツなスカート、デジレ王子はいつの時代のアイドルコンサートかと見紛う上下銀色スーツで、
髪型こそ2021年と違って木村さんはウィッグは付けず三つ編み1本、渡邊さんは髪を銀狼怪奇ファイル(お若い世代の方はご自身でお調べください)状態にせず
お2人とも黒髪のままではあったものの、衣装が奇抜この上ない笑。
渡邊さん、前日前々日はシェヘラザードでキンキラキン、この日はリトルブライアーローズでギンギラギンでございます。
全1幕版は男性が踊るカラボスやセーラームーン並みに正義の味方な強い妖精達も登場し、筒状の装置が降下したりと
謎めいた沈黙や振付も散りばめられていた記憶はあれど、是非このお2人での再演を待ち望んでおります

プレルジョカージュ振付の『ロミオとジュリエット』は津川友利江さん(元バレエ・プレルジョカージュ)とローラン・ル・ガルさん組(バレエ・プレルジョカージュ)。
解説によればジュリエットは上身分、ロミオは支配される身分の設定らしい。ロミオの格好がみすぼらしいのはホームレスだからとのこと。
衣装にはまずギョッとしてしまいましたが、踊り出すと歓喜と不安のジェットコースターな変化を全身でぶつかり合いながら歌い上げるお2人でした。

小池ミモザさんはソロでマイヨー振付の「Opus40」を踊られ、黄色い鮮やかな短いスカート衣装で、
切れ味良くダンスの幸福感を体現。スパッと拓いて行く空間支配力もパワフルなこと。
影山茉以さん奥村康祐さんは『眠れる森の美女』第3幕より。この日唯一の古典のグラン・パ・ド・ドゥで
儀式に臨むに相応しい威厳ある姫君と朗らかエレガントに支え踊る王子であった印象。 オーストリアの農村を舞台に繰り広げられる『騎兵隊の休息』はもしかしたら私は初見。(来週あたりにも鑑賞予定)
東京バレエ団の秋山瑛さん二山治雄さんが素早いテクニックが盛り込まれた振付を純朴さはそのままに達者に披露されました。

フィナーレはみんなで踊ろうテーマとヴァリエーションな振付で大団円。横一列に並んで手を繋ぎながらテーマ歩きで前方へ行進してくる光景は
本来のテーマ、、、とはかけ離れた衣装が大半のため、ユニーク且つ壮観で、高瀬さんは確か筒状の手袋をなさったまま、
シンデレラも村娘もギンギラギンスーツ王子も、皆さん衣装はバラバラであっても足並みは揃えて行進なさっていました!

上演時間も若手やエキシビション含めてそれぞれの部も長過ぎず、古典からコンテンポラリーまでバランス良く組まれた構成で大変面白く見応えある公演でした。




いざ鎌倉!小田急線で藤沢駅まで行き、始発で江ノ電へ。高校生以来の乗車です。 眩しい陽差しを背に走り出す街の中を想像しながらいざ乗車。



車窓から江ノ島が見えます。車内は意外と空いていると思いきや、鎌倉高校前で一気に大増加。
『不思議の国のアリス』新国立初演時にて現代ジャックのスニーカー音があまりによく響いていたがためにすぐさま脳内を巡った
湘南地域を舞台にしたバスケットボール漫画は私が想像する以上に世界規模で人気が高いと知った江ノ電車内でございます。
世界が終わるまでは、バレエ鑑賞から離れることはないであるうと、あれこれ思考が旋回です。



ロンドンと大阪以降、更に旅を愛するようになったしらかわん。鎌倉にも行きたがり、大仏さんと記念撮影。



大船駅前にて、大船海鮮食堂。



マグロ丼、いただきます!身がしっかり、食べ応えあります。暑日のためビールもいただきます。
アラ汁も量多めで癒される味わいです。ビール含めて1300円程度だったかと思います。並びますがお勧めです。



鎌倉芸術館玄関。青空が広がる1日でした。



冒頭で申し上げた通り横浜バレエフェスは今回初鑑賞ながら、派生のシリーズ公演はこのあと立て続けに2本観て参りました。
2本のうち1本は海を越えております。(ロンドンではありません)遅くならぬうちに更新投稿の予定。久々に「バリカタ」と発音した用事も合わせて紹介して参ります。

2025年8月11日月曜日

再演歓喜・金の黒奴再び!国際バレエアカデミア『シェヘラザード』『新世界II」 「白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ 8月1日(金)2日(土)




順番前後いたしますが(暫く続きます、、、)8月1日(金)2日(土)、新国立劇場中劇場にて国際バレエアカデミアバレエ団『シェヘラザード』
「新世界1」「白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥを観て参りました。






『シェヘラザード』リハーサルや舞台写真多数掲載されています。リハーサルの金の黒奴、
黄緑色の鉢巻きをなさっていても訴えかけてくる押し殺した感情に心揺さぶられます。







「新世界II』
下校の音楽で馴染み深い第2楽章に森山直美さんが振り付けられ、3組の男女で踊られる作品。元々は小牧正英さん振付とのこと。
ゆったりたゆたうような旋律に落ち着いたオレンジ色を帯びた照明、3組が描き出す 軌跡が調和し染み込んでくる作品でした。


「白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ
東アジア文化交流プレゼンツとして、モンゴル国立オペラバレエ劇場のマラル・バットニヤムさんとバットボロル・アナンダさんがご出演。
パットラヤムさんオディールは強数な軸から繰り出すテクニックで魅せ、タメの効いた少々演歌調な踊り方も違和感ない仕上がり。
アナンダさんは技術と筋力がやや不安定な印象を受けましたが、恵まれたすらりと したラインは目を惹きました。




『シェヘラザード』
音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
原振付:ミハイル・フォーキン
ニコライ・ミハイロヴィチ・ソコルフスキー
小牧正英
演出・振付:森山直美
補佐:ビャンバ・バッドボルド

ソベイダ:木村優里
金の黒奴:渡邊峻郁
サルタン・リアール:原田秀彦
サルタン・ゼーマン:観月ゆうじ
臣官長:ビャンバ・バッドボルド
シェヘラザード:刀祢平美咲
アラビアの老人:積圭祐


昨年2月に鑑賞し、同じ主演者による待望の再演です。木村さんのゾベイダは前回以上に女王ぶりが圧巻。
群舞を従えるときのオーラといい、練り上げられた踊りといいカラフルな群舞や舞台装置に囲まれていても埋もれぬどころか頂点に君臨する誇り高さをこれでもかと発揮されていました。
ただ身体ををくねらせるのではない、美しいメリハリの効かせ方も巧みで全身から音楽聴こえてきそうな妖艶さにも終始引き込まれっぱなしに。

渡邊さんの金の黒奴は登場の抑圧された苦しみを訴える、上身分の者達に対しても躊躇なく刃向かい、今にも噛み殺しそうな獰猛で鋭い表情がたまりません。
ゾベイダとの出会い、そして禁断の宴の牽引からのサルタン達に見つかって立ち向かう絶命する最期まで、パッション溢れる濃密な物語の余韻からなかなか抜け出せず。
更に張りのあるテクニックで場を浚うパワー、オーラにも圧倒され、後方に佇むときや歩き姿も含めて危うい色気を放ち、骨抜きにされました。
他の版に比較すると金の黒奴が踊る場や技巧の見せ場が非常に多い振付で、下手すれば派手に跳び回るだけの技術見せびらかし屋にとどまる恐れもあるわけですが
渡邊さんの場合役柄や物語をしっかり掘り下げていらっしゃるからこそでしょう。
ゾベイダへの低姿勢なお仕えからの心身を許し始めて解放させていく流れや、いよいよ狂おしく高揚する宴を 鼓舞しながら跳び回り、
縦横無尽に駆け回る王者感の双方の描写が綿密なのです。加えて周囲を歩く、移動する姿も役を生きたままでテクニックの僅かな繋ぎ目も滑らかで粗がない。
金閣寺も霞むであろう、足利義満もびっくりなキンキラキンな簾付き衣装もさまになっていたのも再度驚きでございます。
最期、サルタンに斬りかかろうと立ち向かう様子はリハーサル写真からするとちょいと弱そうとのご意見も聞こえましたが笑、決してそうは思わず。
目からギラリとした刃の如き炎を宿した気迫でぶつかっていっていた印象です。

前回公演時にも綴りましたが私は渡邊さんの虜になったきっかけが王子様貴公子系の役ではなく
トゥールーズ時代のベジャール版「火の鳥』リハーサル映像における貫禄や渋みを帯びた表現力と品格ある踊りや
「海賊』の暴君なスルタン、『美女と野獣』の屈折した心を露わに吐き出す野獣で野性味三部作と勝手に呼んでおります。
ですから、王子系ではない役柄は大歓迎で、ましてや金の黒奴はテクニックもさることながら物語描写や人物造形、掘り下げにも長けている上に
徹底した怖さや闇部分の吐露、狂おしく深みある表現もお得意な渡邊さんで観たいと願ってきた役柄でした。
昨年の出演配役発表や今年の早期の再演も万歳三唱で迎えたのです。
鑑賞前日の7/31、東大阪市の佐々木バレエロミジュリ会場にて携帯電話の待ち受け画面を気にしてくださった方がいて、
トゥールーズ時代の野獣について意気揚々と語ったばかりのタイミングでございます。
『ジゼル』ロンドン公演直後の日程ですから『シェヘラザード』ご出演は困難かと心配もありましたが配役発表時には大安堵。
今回も目に心に焼き付けて劇場を後にした次第です。

木村さん渡邊さんが紡ぎ上げる濃密な関係性も見どころで、視線の交わしで宿命を予期させる、誰も止められない近寄れない磁力での引き寄せ合いや
宴に興じる人々の後方にて目を逸らすことなく続く杯の酌み交わし、ガラでもよく披露されるパ・ド・ドゥも、単体で観るとさほど面白みを感じませんが(失礼)
出会いからの流れを汲んでやがて2人が吸い付くように踊り出す過程も緻密に描き出していらっしゃるため、俄然ドラマ性が濃く深いものに感じさせてくださいました。

バッドボルドさんの宦官長も忘れられず、身体に詰め物をしてほっくりと動き回る愛嬌と賑やかな場面展開を繋いでは締める双方の役割で大活躍。
サルタン達へ忠誠を誓いながらも彼らが出掛けると途端に顔が綻んで、ゾベイダ達からの宝石に目が眩んで遂に奴隷達の部屋の鍵を渡してしまうやりとりも
短時間の中に細やかな仕草でくっきりと立体的に会話を見せて、見ているこちらまでがそわそわと目が離せずにおりました。
更には芝居中心ではなく宴の最中にはバタンと両手をついて転倒したり、片脚でぐるぐると回転し続ける振付もあり
基礎技術や体幹が相当しっかり備わっていないとできぬ役柄でしょう。
主役を邪魔せず、されど舞台が何倍にも面白くなるよう舞台の縁を常に味わい深い表現で彩ってくださいました。
ゾベイダと金の黒奴の艶かしい禁断の絡みの最中にも後方で音楽に乗って杯を手に心躍らせる様子を示し、主役2人を一層引き立てるお姿に拍手でございます。
腕を掲げたり剣を一振りするだけでも緊迫感ある空気に変えていらした原田さんの存在も欠かせず、
寵愛するゾベイダと接するも、不機嫌なためによそよそしい雰囲気でゾベイダを制する様子も威厳あり。
その後、騒がしい宴と化すハーレム前の儀式的な光景を締まり良く描いてくださっていた印象です。
前回と同様にバッドボルドさんや原田さん始め、脇をベテランな方々の存在が作品の格を押し上げてより厚みある作品として成立していました。

群舞の踊りも衣装も色彩豊か。音楽のうねりと連動するも、流れされることなく強弱もしっかり付けられた踊りの連続で
殊に終盤は狂おしい渦に飲まれそうになるほど大迫力。観れば観るほど面白いスペクタクル作品と再確認です。
前回の鑑賞時にマリインスキー版をちらっと観てみたら、踊りの見せ場の少なさや唐突に登場する金の奴隷、
濃密な絡み多き振付の割にはドラマ性が薄い云々と物足りなさを感じてしまいましたが、国際バレエアカデミアさんでの上演版は鎖に繋がれた金の黒奴の抑圧された状況の訴えに始まり
ゾベイダと金の黒奴の出会いや宴の後方で始まる繰り広げる狂おしい禁断の愛の昇華、そして主役2人も群舞も華々しいテクニックの連鎖でダレる箇所が皆無。
隙がなく、全編通して瞬きが惜しい場面展開と唸らせました。

そうでした、今回初めて知ったのは冒頭に登場した奴隷達は金銀それぞれ違う色味の扉の中に入って行くこと。
金の部屋、銀の部屋、銅の部屋、と間取りされていて、金の黒奴は個室らしい。特異な位置づけの奴隷なのでしょう。
渡邊さん金の黒奴の顔つきを観るたびに、虐げられた奴隷であっても隠せぬ高貴な美しさから、
一族奇襲を受けた名家の生き残りで宮殿へと連行され、ただやられっぱなしで弱々しい印象はなく、復讐や脱出の機会を窺っている野心が覗き見えると
前回に続き勝手な想像が巡ったわけですが、それはそうとあれこれ想像を膨らませる人物の奥行き描画の巧さや表現の深さにはこの度も脱帽です。

リムスキー・コルサコフの音楽の魅力もたっぷり体感。魂を揺さぶる、神秘的な哀愁が大海原を駆け抜けるような壮大さに聴き惚れております。
バレエの中では海や船は出てこずとも、航海や難破も描いた旋律がこうもバレエの場面1つ1つにぴたりと嵌っていて今も不思議な感激が募るばかりです。

私にとっては7/24から7/27まで新国立『ジゼル」ロンドン公演5回鑑賞し、7/31には東大阪市で佐々木 美智子バレエ団『ロミオとジュリエット』を鑑賞した翌日からの連続鑑賞日程ながら
パッション溢れる作品を西と東で3日連続で鑑賞した興奮と歓喜が今もわき上がってくるほど。
そして渡邊さんの変わり種な役をもっと観たくなる欲が益々強まった2025年8月月初でした。
偶然ですが同版の金の黒奴は、7/31の佐々木美智子バレエロミジュリ振付演出を手がけられた、数々の舞踊界の大きな賞を受賞なさっている篠原聖一さんも嘗て踊っていらっしゃり
東と西の離れた地域での3連続鑑賞の不思議な嬉しい繋がりに喜びを抱いております。

歓喜に沸いた早期の再演でしたが早くも次の再演を待ち焦がれております。
小牧正英さんがご覧になっていたらどんな感想をお持ちになったか、聞いてみたいものです。



※昨年時の感想から再紹介。昨年の公演期間中に小牧さん及び日本バレエ黎明期の話題になったとき、
小牧さんの金の奴隷映像は残っていないであろう云々口走っていた私ですが、映像を見ておりました。
2016年に夏に世田谷区の貝谷バレエのスタジオで開催された『白鳥の湖』全幕日本初演を振り返るシンポジウムにて、見ていたのです。
重厚で豪胆、オーラに呑まれそうになった、等とメモを残しております。
黎明期当時を知る方々がパネリストとして集結してぶっ飛びエピソードを次々と語られ、(失礼ながら小牧さんの弱点には笑ってしまったが)
しかも会場は実際に稽古が行われていた世田谷区の貝谷バレエスタジオ。
小牧さんや島田廣さん、松尾明美さんや服部智恵子さんらの情熱を感じ、息遣いが聞こえてきそうな大変実りあるシンポジウムでした。
http://endehors.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-ea00.html





写真は2016年に貝谷バレエ団スタジオで開催シンポジウム参加時配布資料です。
日本バレエ界黎明期に昔から関心持つ者として白鳥の湖全幕日本初演当時のお話を伺えたり、
小牧正英さん主演シェヘラザード映像(炎の如し情熱の塊なテクニシャンな印象)も鑑賞できたりと大充実内容でした。錚々たる顔ぶれが集結です。




8/1は丸亀製麺の日とのこと。オペラシティに通い詰めていながら初めて知り、一部メニューは半額です。



金グッズで気分を高めていきましょう。



椿屋珈琲にて、この度もいただきました金のチーズケーキ。表面がキラッと見えてきました。



拡大




8/2ハブの日とのこと。ビールでキンキラキン。
小牧正英さんの炎の如き情熱の凄まじさ、篠原聖ーさんの端正な中の不思議な魔力宿る金の黒奴の写真にも引き込まれ、同じ役を渡邊さんが踊られたこと、再び嬉しさ込み上げます。



ただいま初台HUB!パブで久々に日本語で注文!一口大サイズがあるのは日本ならではでしょう、フィツシュ&チップス。


2025年8月5日火曜日

灼熱のダブル・ビル 佐々木美智子バレエ団『ロミオとジュリエット』「ESPRIT de corps」7月31日《東大阪市》




順番が前後いたしますが7月31日(木)、東大阪市にて佐々木美智子バレエ団 篠原聖ーさん版「ロミオとジュリエット」「ESPRIT de corps」を観て参りました。
篠原さん版ロミジュリ全幕は2006年に東京にて下村由理恵さん山本隆之さん主演で初鑑賞。
パ・ド・ドゥのみ抜粋では下村さん山本さんペアで2008年に高松市と渋谷区で行われたガラにて拝見。
その後2016年に佐々木美智子バレエ団公演にて全幕を下村さん、佐々木大さん主演で鑑賞し、全幕としては今回が3度目の鑑賞でございます。
https://sasaki-michiko-ballet.cloud-line.com/_m/


https://ameblo.jp/sasaki-ballet/entry-12920121480.html


インスタグラムにも関連写真多数。どうぞご覧ください!



ロミオ:今井智也
ジュリエット:佐々木夢奈
運命:佐々木大
ティボルト:北井僚太
マキューシオ:佐々木嶺
ベンヴォーリオ:小森慶介
キャピュレット公:山本隆之
キャピュレット夫人:杉原小麻里
乳母:河森睦生
モンタギュー公:奥田慎也
モンタギュー夫人:堤本麻起子
パリス:今井大輔
ベローナの大公:アンドレイ・クードリャ
僧ロレンス:丸山陽司



夢奈さんのジュリエットはあどけない少女の殻を破って恋を貫く過程を大胆に美しく表現。
実のところ、キトリのような溌溂とした町娘或いは純クラシックのお姫様なら馴染みもあり想像しやすく感じておりましたが
究極のドラマティック作品のジュリエットはどうだろうかと、なかなか想像できずにおりました。
しかし、篠原さん版の特色でもある冒頭プロローグにて光を浴びて暗闇にぽっかりと現る姿からして恋する喜びを胸にしなやかに踊るジュリエットそのもの。
乳母と戯れるときの悪戯っ子な笑みも可愛らしく、そうかと思えば結婚を言い渡されパリスと出会ったときの戸惑いや
ロミオとの出会いで不思議そうにじっと見つめ合い恋焦がれていく様子も手に取るように伝わってきました。
両親からの結婚命令に背こうと奮闘するときも、倒れ込んでも決して強さを絶やさぬ意思が見え、
1人ベッドに縋りながら命がけの行動を取ろうと決意と覚悟を滲ませる姿は身体の奥底から叫びが静かにされど熱く響いてくるひと幕でした。

今井さんは2017年に篠原さん版ロミジュリでロミオ役を経験されているそうで、最近お見かけしたのは東京文化会館での上野の森バレエホリデイにおける
ジゼルになりきって花占い企画のアルブレヒト役でしたが(別イベントへ行く道中に開催していて野次馬の如く見物しておりました)
更に青年らしくなっている気すら覚えるほどに若々しく、上品で少しおっとりしたロミオとして出現。
マキューシオ、ベンヴォーリオと並んでいると賑やか仲良しトリオであっても何処か別世界にいるような温和な雰囲気もあり、
だからこそ敵対する家の令嬢との恋に突っ走ってしまうという周囲からは到底予期できぬ行動への飛び込みも観る者に一段と衝撃を与えたと捉えております。

見せ場の1つ、バルコニーのパ・ド・ドゥは息が少し合わなかった箇所もあったか、僅かにぎこちなさが目に残ってしまったものの
思えば篠原さん版ロミジュリにおけるジュリエット役を下村さん以外のダンサーが務めるのは夢奈さんが初と思われ、その重圧は計り知れなかったことでしょう。
また全幕とパ・ド・ドゥ抜粋を鑑賞したのはたった4回とはいえ、また当時は今のように動画も活発に残されていない時代ながら
下村さんジュリエットの水を得た魚のような、ごく自然にお喋りするように柔らかさも鋼のような強さも自在にメリハリの効いた踊りや表現から繰り出す
ポーズ1つ1つが未だ刷りに刷り込まれており、この記憶を跳ね返すのは容易でないはず。
更には今回気づいたのだがバルコニーの振付は疾走感もありつつ適度にクラシカルでカチッとしたポーズが盛り込まれ、
そのバランスを図りながら恋するときめきを保ちつつ息ぴったりに踊りこなすのは非常に高難度なテクニック、空間使いのセンスを要すること。
そんな恐ろしい重圧を一切感じさせず、夢奈さんと今井さんが臆することなくスピード感たっぷりに
恋の歓喜を丁寧に歌い上げていらしたパ・ド・ドゥに心からの拍手を送りたい思いでおります。

舞台を司り、或いは脇を固める重鎮やベテランな方々の存在も忘れられず。
全編通して舞台の行方の鍵を握るように操っていらした大さんの運命の、
時に支配感を前面に出して観客を不気味で不思議な世界への引き込むかと思えば
登場人物達に忍び寄り、次の展開を示唆する役目も担当。しかも出過ぎずに存在感を示して舞台を取り纏めるお力が何ともずば抜けていらっしゃること!
また終始半裸ながら、ジャクソンで入賞なさった頃に掲載されたダンスマガジンでのアクティオンのカラーグラビア彷彿な若々しい肉体にも驚愕です。

そして山本さんキャピュレット公はグローブ座やイタリアの歴史大河ドラマに登場なさっても違和感無き美しさと重厚感!
ちょっとした仕草や歩き方1つで空気の色が変わり、杉原さんのキャピュレット夫人の艶やかなオーラ、
しきたりと娘への愛情の板挟みに苦しんでいるであろう3幕の嘆きも脳裏に焼き付いております。
後にも紹介して参りますがつい先日までロンドンのシェイクスピアなパブに入り浸っていたため、感じ入るものがありました。

意外性に驚かされたのは嶺さんのマキューシオ。端正爽やかなイメージが先行しておりましたが、
お茶目な面から鋭い強面ティボルトをサラッとあしらう危なっかしさやカッとなりやすい噴火体質な面まで多彩に軽やかに表現されていて、一癖ある役柄の似合いっぷりに拍手。
そんな一癖も二癖もあるマキューシオやティボルトに常にきっちり対応しようと奔走する小森さんベンボーリオも目に留まり、
この人がいなければマキューシオは無茶が行き過ぎてもっと早期に命を落としていたのではと思います。

先月東京でのバレエアステラスでは近現代イタリアに舞台を置き換えたロミジュリパ・ド・ドゥを踊られた北井さんのティボルトの俊速に刺さる恐怖感もお手のもの。
登場し目を見据えるだけでも冷ややかな空気が増し、身体のラインも踊りも綺麗なため見映えも十分にあり目を惹きました。
賑やかな広場をぐっと引き締めていらしたのは杉前玲美さんのジプシー。何かと隊長ポジションにいらっしゃるイメージがありますが今回も頼もしいリーダーとして君臨し
上階の後方から双眼鏡無しでもぐいぐいと迫り来る踊りにこの度も魅了されるばかりでした。

それから挙げずにいられない要素が照明や装置。篠原さん作品は照明工夫秀逸で、今回はあえて3階から鑑賞したほど。
両脇に黒階段があるだけのシンプル装置ながら可動させてスケールある舞台転換に貢献し
舞踏会では燭台蝋燭を階段に並べて動かして貴族のコールドが蝋燭達と連なるような光景の麗しさも見事でした。
お屋敷の縦長な窓の格子のシルエットが縦に伸びた床照明や、冒頭のロミオとジュリエットそれぞれを暗闇の中で照らす見せ方も効果をより体感。これからも再演重ねて欲しい版です。

同時上演の「ESPRIT de corps」タンゴをテーマに黒い衣装姿のダンサー達の次々と変わりゆくパートから目が離せず。
プリンシパル役は佐々木須弥奈さん北井さん。スリット入りの赤いドレスで颯爽と現れた須弥奈さんの色気、切り換え巧みな踊り方も洗練されていて感激。
英国ロイヤルでの躍進も嬉しい限りです。北井さんとのペアは息も合い、主軸に相応しい統率力でした。
タンゴに大作文学、ともに灼熱なエネルギーを感じさせる佐々木バレエらしい魅力満開なダブル・ビルで暑い熱い7月最終日を彩る公演でした。


※マキューシオを好演された嶺さんが明日8/6に福岡市で開催されるSHIVERガラにご出演。福岡市民ホール中ホールです。
訳あって私も観に参ります。公開センターレッスンもあるとか??
少人数ガラのためバレエ団の公開クラスレッスンよりも一層くっきり観察できそうか。出演者は女性4名、「男性2名」。共演楽しみでございます!
https://nanatsu-dougu.jp/ybc/shiver2025_fukuoka_sp.html



午後半休を取り、昼下がりに東京駅到着。暑い日でしたので、昼からビールで酒盛りです笑。
新幹線は利用するとしたら大概は早朝出発便のためお店の多くは営業開始前。
しかし今回は昼頃でしたので通りかかった東京駅構内のパン屋さんにてビールに合いそうなチェダーチーズ、ハラペーニョ入りのピリ辛ツナサンドイッチを購入。ビールが進みました!
先月末に新国立劇場バレエ団『ジゼル』ロンドン公演へ一緒に行き仲良くなったミャクミャクさんとしらかわんも今回も同行。
ミャクミャクさんは親族が大阪万博にて購入、今回はちょこっと里帰り。
大阪訪問は初となるしらかわんは福島県白河市のキャラクターで私が2022年に新白河駅にて購入。



新大阪には16時頃到着。昼の東京より夕方の大阪の方が遥かに暑く、新大阪下車時には蒸し風呂に思えたほど。しらかわんもびっくりしているようです。



なんばで近鉄線に乗り換えのため、ちらっと道頓堀へ。しらかわん、派手な看板に衝撃を受けているようです。
白河市にはこういった街並みはないとのこと。ミャクミャクさんは久々の里帰りに興奮。
それにしても尋常でない暑さのせいか観光客も減少気味に思えました。



反対側、観覧車!



会場



会場内のライブラリーカフェにてティラミス。うさぎさんが本を抱えている可愛らしい絵です。ひょっとしてシェイクスピア文学に夢中なのかな?



ティラミス上から。



ロビー。広々としています。



帰り、余韻にどっぷり赤ワイン。



ロンドンの大英博物館近くにて。文学の絵が色々。ロミジュリのあらすじ紹介な絵もあります。



今年7月末の新国ジゼル鑑賞ロンドン滞在にあたり、佐々木バレエ団関係者のロンドン通なお方より事前に細かく助言をいただき大変お世話になりました。

ロンドンのロイヤルオペラハウスから徒歩7分くらいの場所にある地下鉄ホルボーン駅そばのパブ、シェイクスピアヘッド。
シェイクスピアなパブを探していたらホームページを発見。しかしガイドブックやネット上でもあまり見掛けず知名度は控えめかもしれませんが
地元の方々で程よく賑わっていて奥に長く広々とした空間が広がり、居心地の良いお店でした。
店内はシェイクスピアの絵や関連作品の絵がたくさん!
新国立ジゼル初日前日に舞台版「となりのトトロ』を観劇後に宿への帰り道にて利用し、夜の1人利用でも安心感があったため気に入って帰国日の朝には朝食利用いたしました。
朝食メニューも豊富で、トーストのみメニューもあり。この界隈ではお手頃価格かと思います。
尚、似た名称の店舗がオックスフォードサーカスにもありましたが、繁華街ど真ん中に近いせいか観光客で大盛況でした。



舞台版となりのトトロ鑑賞帰りにて。



ビールサーバー近くにもシェイクスピアの絵。



帰国日の朝、次の鑑賞は大阪でシェイクスピア作品やねん、と脳内を過ぎりながら味わった朝食です。