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9月3日(土)、小林紀子バレエシアター『アシュトン・マクミラン』プログラムを観て参りました。
https://www.nkbt-tokyo.com/performance/アシュトン・マクミランプログラム/#tickets-section
『レ・パティヌール』
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:ジャコモ:マイヤベール
編曲:コンスタント・ランバート
美術:ウィリアム・チャペル
アーチが複数設置されたヴィクトリア朝時代のスケート場が現れ、スケートを自然に舞踊化。
腰を落とした滑り方や転倒も含めて実にリアルな分、強靭な足腰が求められるであろう振付が散りばめられています。
衣装も色とりどりで、急須(英国作品らしくティーポットと言わんかい笑)の蓋を思わす形状の帽子もお人形さんのような可愛らしさです。
八幡顕光さんのブルーボーイがお茶目な上に足腰にきそうな回転も次々に決め、
島添亮子さん望月一真さんのホワイトカップルの上体がすっと流れる優雅さ、粉雪を愛でるような指先の繊細さにも見入りました。
作品は2017年のKバレエカンパニー公演以来の鑑賞ですが、ペアで腕を交差させて組んでの滑りやユニゾンで円を描くようないかにもスケートらしい動きの移動も
バレエらしい突如の跳躍も合わせてスケートを滑る喜びへと繋がり、紳士淑女達の愉しい冬の遊びが沸々と表れた作品です。
『ザ・フォーシーズンズ』
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジュゼッペ・ヴェルディ
美術:シャーロット・マクミラン
ヴェルディ作曲、祝祭感の文言から絢爛クラシカル作品かと思いきや予想に反してモダンな衣装、中でも冬の模様はジンベエザメがすぐさま浮かぶ斑点描画でびっくり。
女性はタイトで短い丈のワンピース、男性はノースリーブレオタードで役どころに四季の名称がつき、最後は全員集合で規律正しい縦横整列で終幕です。
背景は四季ごとに模様や色味も変化し、顕微鏡で覗く細胞の世界を彷彿。真っ先に登場する冬に抜擢された中村悠里さんの
特に前後の向きが頻繁に変わるポーズの運びが職人肌な気質で目に留まりました。
近年は『マノン』や『アナスタシア』『眠れる森の美女』(マクミラン版)といった大掛かりな作品上演からは遠ざかっていると思われますが
アシュトンやマクミラン振付の1幕物の作品を定期的に上演し、国内ではなかなかお目にかかる機会がない
渋めの英国作品をも紹介する方向性は創立から半世紀を超える今後も貫いて欲しいと願っております。
マクミラン版『春の祭典』は衝撃のある野性味で是非また再演を望みたい作品で
金と白の重厚な色彩美に溢れた『ライモンダ』3幕やカーテンを模した背景も衣装も妙にゴージャスであった『パキータ』、
舞踏会の神秘的な空間に四季の精達も登場させハイライトとして纏めた『シンデレラ・スウィート』、
そしてこのご時世、陰鬱な作品上演は困難かもしれませんがThe Invitationやザ・レイクス・プログレスもまた観たい作品です。
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帰り、当ブログレギュラー後輩と共に乾杯。ロンドンの名所が描かれた口当たり軽やかなビールでございます。ロンドンは今、厳粛な空気に包まれている頃でしょうか。
後輩は季節の紅茶のカクテルだったか、店員さんが紹介してくれたお洒落なものを選択したようです。
プログラムと一緒に配布されたシアター50年の歴史を振り返る冊子が内容充実でほぼカラー。
今のシアターも好きで勿論今後も通いますが、私が特に魅せられた80年代後半から90年代後半あたりにかけて活躍された
柳瀬真澄さん、加藤久美子さん、志村昌宏さんらの舞台写真、リハーサル写真も掲載してくださり胸躍らせながら頁を捲っておりました。
何度か触れておりますが、私が最初に観たアシュトン振付『二羽の鳩』は1993年、シアターにとって1度目の再演時で加藤さん志村さん主演で
勝ち気な加藤さん少女と爽やか志村さん少年、パリのアトリエにすんなりと溶け込む素敵ペアでございました。
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ローストビーフとサラダが花のように盛られたプレート。
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そして王道のビールです。英国旅行に行ったら、毎日パブでビール生活になりそうでございます。
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懐かしい、20周年の頃のチラシ。チェックメイトもまた観たい。ライモンダは昔は赤系の衣装でした。
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